海外在住日本人は年々増加していましたが、コロナ禍を期に急遽日本帰国となる方が増え、隔離や帰国後の生活で悩むようになりました。
同時に、帰国せずそのまま海外に在住する日本人にとっても、いまだ不安を抱える状況です。
この記事では、ビジネス・国際結婚で海外在住となった日本人の方の声をピックアップし、過去~今の状況・悩みを徹底比較します。
コロナ禍以前・以降の、海外で暮らす日本人の数
コロナ禍以降の海外に住む日本人の数(海外在留邦人)は、2020年10月調査時点で約136万人。
海外在留邦人数は、増加の一途をたどっていたものの、コロナ禍をきっかけに減少。
コロナ禍では、いったいどの国にどれくらいの日本人が住んでいるのでしょうか。
外務省の「海外在留邦人数調査統計」のデータをもとにみてみましょう。
【国別在留邦人数TOP5(2020年10月)】
1位:アメリカ(426,354人)前年比 -4.0%
2位:中国(111,769人)前年比-4.0%
3位:オーストラリア (97,532人)前年比-5.9%
4位:タイ(81,187人)前年比+2.6%
5位:カナダ(70,937人)前年比-5.0%
引用:「海外在留邦人数調査統計」2020年版|外務省
上位5か国は前年同様で、アメリカが圧倒的に多く、次いで中国・オーストラリア・タイ・カナダという順番です。
前年(2019年)の調査と比較すると、5万2,632人(約3.7%)減少という結果になりました。
毎年海外在住日本人の数は増えていたものの、新型コロナウイルス感染症が影響していることがわかります。
海外に長期滞在をしている日本人も減少しており、82万7,916人(約7.1%減少)。
筆者は現在タイに中期滞在しておりますが、長期滞在していた日本人が本帰国する姿を頻繁に目にします。
対して海外永住者は増えており、52万9,808人(約2.1%増加)という結果に。
2021年以降は渡航制限が緩和されつつあるため、海外に住む日本人の数は上昇していくことでしょう。
海外で暮らす日本人数は年々増加していたものの、新型コロナウイルス感染症の影響により減少がみられました。(2022年12月追記) いったいどの国で、日本人は生活しているのでしょうか。 この記事では、「海外のどの国で、どれくらいの日本人が生活しているのか」について、わかりやすく紹介します...
日本へ帰りたいと願う在外邦人の声【体験談と解決策】
海外生活に憧れる人は多く存在します。
しかし、実際に海外在住者の声を聞くと「日本に帰りたい」と願う人も実はたくさん。
日本に帰りたい理由は以下4つあります。
- 海外留学
- 海外出張
- 駐在に帯同
- 国際結婚
留学や出張、結婚がきっかけで海外渡航。
生活環境や仕事、日本帰国後の就職面などで、日本へ帰りたいと願う人が多くいます。
以下記事では、日本へ帰りたいと悩む人の体験談を紹介しているので、ぜひご覧ください。
海外に住んで楽しいこともあるけれど、「もう日本に帰りたい」と悩んではいませんか? 留学や海外出張、帯同して海外移住、国際結婚など、人それぞれ状況はさまざまです。 ただ、日本に帰りたいと思うけれどなかなか決断できない人は、想像以上にたくさんいます。 この記事では、日本に帰りたいと...
国際結婚ならではの悩みとは?日本帰国を願う理由
海外生活が長くなり、ふと「日本へ帰りたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
なかでも国際結婚した方は、特に日本帰国についての悩みが深い傾向にあります。
厚生労働省の調査結果(平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況)をみてみると、国際結婚した方のお相手の国籍は、韓国・アメリカ・中国が多いというデータがあります。
生活の基盤となる国が変わり、お相手の家族・親戚との関係性が深まる中、言葉や医療の面でも不安がつきまとう生活。
国際結婚の辛さは、当事者にしかわかりません。
いくらお相手への愛があったとしても、離婚を考えるまでに日本帰国を願う人がいるのも確かです。
ただ、海外生活が10年を超えるほどに続いた方は、お相手の国の方が住み慣れてしまったというケースも多くあります。
共通してあるのが、老後はどの国に住むのかという悩み。
医療面の心配があり日本帰国を検討する人もたくさんいます。
以下記事では、国際結婚をした方の悩みを、解決策とともに紹介しているのでご覧ください。
海外在住となり、ふと「日本が恋しい」と感じること、ありませんか? 特に、国際結婚した方で日本に帰りたいと悩む人が多くいます。 この記事では、国際結婚した方が抱える日本に帰りたいと思う悩みと解決法について、事例をもとに解説します。 家族や親戚との関係性はもちろん、医療や言葉(コミ...
老後は日本?そのまま海外在住?本帰国の決め手は○○だった
海外移住しても、老後は日本でと決める人はたくさん。
そのまま海外生活を続けることなく、日本に本帰国する理由は以下3つです。
- 子ども
- 医療
- 言葉
日本にいるわが子のそばへと考え、本帰国を決意する人。
ほかにも、医療面・言葉の面を考慮し、老後は病院に通いやすい・症状を伝えやすい日本へと願う人が多くいます。
下記記事では、老後は日本へと決意する人はどのような悩みを抱えているのか、アンケート結果をもとに紹介しています。
海外に住む日本人は、老後はどこで過ごしたいと考えているのでしょうか? 海外移住したものの、「老後は日本へ」と帰国を決断する人は多くいます。 この記事では、海外在住の日本人(在外邦人)の本音を、アンケート結果をもとに解説。 そして、現在どれくらいの人が海外で暮らしているのか・本帰...
コロナ禍で日本帰国。隔離・待機期間のリアル
コロナ禍で増えた、日本帰国者。
感染拡大防止のため、帰国前・帰国後と、これまでにはなかった対応策の実施を求められるようになりました。
待機や隔離は予想以上につらい部分もあり、帰国後の周囲の目線が気になる方も多くいたことでしょう。
実際にどのような待機・隔離期間を過ごしたのか、SNSであがっていたリアルな声をまとめました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、一時帰国や本帰国のハードルが高くなっています。 14日の待機期間は継続し、入国時の3日間の隔離が求められるようになりました。 海外在住の方は、急遽日本帰国となった場合に備え、どのような準備や心構えが必要なのかを把握しておくことが大切です。 ...
海外在住日本人の方へ。日本帰国の際に活用できること
コロナ禍を期に、海外で生活する日本人の生活に、おおきな変化がありました。
帰国にともない、家探しが必要となり、戸惑う・困る方も多いでしょう。
グローバル医職住ラボでは、本帰国や一時帰国の際の住まいを多数紹介しております。
住まいのコンシェルジュにより、エリア・費用・期間とあわせてご相談が可能です。
外国人スタッフ・現海外在住スタッフによる相談もございますので、あなたの状況とあわせてお気軽にお問い合わせください。