日本に旅行にくる外国人は、いったいどの都道府県に訪れているのでしょうか?
この記事では、観光庁の「宿泊旅行統計調査」をもとに、外国人に人気な宿泊エリアTOP5を紹介します。
コロナ前・コロナ禍での外国人旅行者数の驚きの変化とあわせてご覧ください。
外国人に人気な宿泊エリアTOP5
コロナ前の2019年(平成31年1月~令和元年12月)の外国人宿泊者数は、1億1,566万人。
前年比+22.7%と、過去最高の外国人旅行者数になりました。
コロナ前の、外国人旅行者の人気宿泊エリアTOP5は以下です。
【外国人旅行者の人気宿泊エリアTOP5】
1位:東京都
2位:大阪府
3位:京都府
4位:北海道
5位:沖縄県
あわせて、外国人旅行者の国籍別の宿泊者数もみてみましょう。
【外国人旅行者の国籍別の宿泊者数】
1位:中国
2位:台湾
3位:韓国
4位:アメリカ
5位:香港
コロナ前は、上位の5ヵ国出身者が、外国人旅行者全体の約70%を占めていました。
上位5か国の中で、どの国籍の人がどの都道府県に宿泊していたかは以下です。
外国人旅行者が行くエリアについて、予想通りの方も多かったのではないでしょうか。
ただ、コロナ禍~入国規制緩和の中で、順位はおおきく変化します。
コロナ流行~コロナ禍の外国人旅行者数と宿泊先(2位以降が変化)
新型コロナウイルス感染拡大・コロナ禍にあった令和3年(1月~12月)の外国人旅行者は、年間で約432万人。
過去最高の外国人旅行者数になった、前年2019年の1億1,566万人の数字と比較すると、ガクッと下がっています。
コロナ流行~コロナ禍に日本に来た約432万人の外国人は、いったいどこのエリアに宿泊していたのでしょうか?
【外国人旅行者の宿泊エリア&宿泊者数TOP5】
1位:東京都(1,536,490人)
2位:千葉県(597,650人)
3位:大阪府(319,380人)
4位:神奈川県(244,400人)
5位:長崎県(111,610 人)
1位の東京都は変わりませんが、2位に千葉県がランクイン。
大阪を除き、他県がTOP5に入っており、京都・北海道・沖縄は上位から外れました。
外国人旅行者の国籍別の宿泊者数もあわせてみてみましょう。
【外国人旅行者の国籍別の宿泊者数】
1位:アメリカ
2位:中国
3位:ベトナム
4位:フィリピン
5位:イギリス
コロナ流行~コロナ禍では、上位の5ヵ国出身者が、外国人旅行者全体の約46%を占めていました。
画像引用:宿泊旅行統計調査 報道発表資料|観光庁
しかし、上記は入国規制がされていた中での数値です。
水際対策(入国規制)が緩和された後は、また数値が変化します。
水際対策緩和後の外国人旅行者数と宿泊先(外国人旅行者数が急激増加)
2022年10月、水際対策(入国規制)が緩和されました。
入国規制緩和後の、2022年11月~12月の外国人旅行者数はどうでしょうか?
【外国人延べ宿泊者数】
11月は382万人泊
12月は593万人泊
前年のコロナ禍での外国人旅行者数が約432万人であったことに対し、入国規制緩和後は11月で382万人・12月で593万人泊と、急激に増加したことがわかります。
外国人旅行者が宿泊したエリアTOP5をみてみましょう。
【11月(382万人)の外国人旅行者が宿泊したエリアTOP5】
1位:東京都(1,552,710人)
2位:大阪府(596,850人)
3位:京都府(476,000人)
4位:福岡県(157,420人)
5位:北海道(121,440人)
沖縄ではなく福岡になっているものの、それ以外は外国人旅行者全盛期のTOP5に近づきつつあります。
外国人旅行者の国籍別の宿泊者数もあわせてみてみましょう。
【国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数】
1位:韓国
2位:アメリカ
3位:台湾
4位:香港
5位:中国
上位の5ヵ国出身者が、外国人旅行者全体の約52.6%を占めていました。
なお、2019年同月比では5割以上減少している国が多くあります。
ただし、前年同月比は香港(+16260.5%)、台湾(+12531.9%)、韓国(+10841.7%)と大きく増加している国もあります。
入国規制が緩和されたものの、日本へのアクセスのしやすさ・ビジネス・流行などで、どの国の人が日本に来ているかの数値が変化したのかもしれません。
外国人旅行者数、今後はどうなる?
入国規制がある中で、外国人旅行者の行先に変化がありました。
ただ、規制がなくなった2023年以降は、コロナ前の旅行先(上位から、東京・大阪・京都・北海道・沖縄)の順位に戻っていくかもしれません。
既に、入国規制緩和後には外国人旅行者が戻ってきています。
過去最大の外国人旅行者数を出した2019年の数字を超える日も遠くないかもしれません。
外国人がいる家に住みたい・交流したい方へ
外国人に人気な宿泊エリアTOP5を、外国人旅行者数の変化とあわせて解説しました。
コロナ前・コロナ禍、入国規制緩和後で大きな変化がありました。
今後も当メディアでは、外国人旅行者についての情報をわかりやすく発信していきます。
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