年々、世界各地で台風や集中豪雨による洪水が相次いで発生しており、洪水対策は非常に重要です。日本では6月から10月にかけて、梅雨や台風、集中豪雨など、雨が多くなる時期です。近年、大雨による大規模な災害が増加し、私たちの生活に深刻な影響を与えるリスクが高まっています。
洪水被害が発生した場合、適切な行動を取ることが生命を守る上で重要です。
事前に適切な判断と行動ができるようにするために、以下のポイントに留意しましょう。
警戒レベルを確認する
洪水時には、迅速に避難するための情報が発信されます。地域の警戒レベルを確認しましょう。
日本では、地方自治体や気象庁などが警戒情報を提供しています。
災害時の行動計画を立てるために、地域の警戒レベルや避難勧告に関する情報にアクセスできるようにしておきましょう。
早期注意情報【警戒レベル1】
大雨・台風予報が出たらまずは情報収集!
テレビやラジオ、スマートフォン を使ってニュースをチェック。今後の雨や台風の進路などの情報を収集しましょう。
注意報【警戒レベル2】
大雨が降ってきたら避難をするか考える!
避難の必要性、避難先への行き方、持ち出すものを確認。動きやすい服装に着替えて避難の準備をしましょう。。
避難計画を作成しておきましょう。 洪水時には、迅速かつ効果的に避難するための計画を作成しておくことが重要です。避難場所や避難経路を事前に確認し、家族や近隣の人々と共有しましょう。特に、高台や安全な場所への避難が求められる場合は、その情報を把握しておくことが重要です。
発令 高齢者等避難【警戒レベル3】
<災害の恐れあり>高齢の方や小さな子どもは危険な場所から避難
高齢の方は避難先へ向かいましょう。身近に小さな子どもや高齢の方がいる場合、避難先へ連れていってください。また、出勤や外出を控えるなど普段の行動を見合わせ、避難の準備や自主的に避難を。
発令 避難指示【警戒レベル4】
<災害の恐れ高い>危険な場所から必ず全員避難!
「避難指示(注釈)」までに必ず避難を!全員が安全な場所へ避難してください。自宅が安全な方は無理に避難する必要はありません。
(注釈)「避難勧告」は廃止され、「避難指示」に一本化されました
発令 緊急安全確保【警戒レベル5】
<災害発生か切迫>命を守る行動を!
無理に避難場所へ移動するのは危険。建物の高い場所など、直ちに少しでも安全な場所へ。
区が発令する警戒レベルのほかに、気象庁が発表する洪水警報などの「警戒レベル相当情報」があります。発表された場合はいつでも避難できるように準備をしてください。
災害の備えを確認して見直そう!
備蓄する
1年に1回は見直しが必要です。期限切れの食品など確認しておきましょう。
知っておく
ハザードマップであらかじめ自宅付近の浸水想定や浸水継続時間などのリスクを把握しておきましょう。
確認する
避難場所・経路、避難のタイミングなどを確認しておきましょう。家族の生活パターンが変わっている場合もあるので、改めて避難先や連絡の取り方などを話し合っておくのも大切です。
事前にできる対策を確認しよう
準備するべきことは下記です。
トイレや排水口の逆流には
―水のうでふさぐ
トイレや流し台、風呂の排水口からも下水が逆流する恐れがあります。この場合の対策は、身近なものを使って作ることができる水のうで排水口をふさぎ、浸水を防ぎましょう。
―土のうによる浸水対策も有効です。
区や市では土のうの無料配布もありますので、事前にHPなどから調べて用意しましょう。
マンホールや側溝あらの水の逆流・あふれ
マンホールや側溝などから水があふれているときは、近づかないようにしましょう。ふたが外れたマンホールに落下する恐れがあります。
―事前対策としては
ゴミや泥で詰まっていないか日頃からこまめに確認し、掃除することが大切です。
河川の近くでなくても、風水害に遭う可能性がある
市街地で降った雨水が下水道などで排水しきれずに溢れてしまう内水氾濫に注意が必要です。
対策としては、ハザードマップや防災アプリで、お住まい周辺の被害想定を確認しましょう。
現在の日本における急激な気候変動において、外国人居住者は、風水害意識と警戒を高める必要があります。いざというときに備え、家庭や地域での日頃の備え、風水害・地震・火災等が発生した時のそれぞれの対策、避難する際の留意点、避難施設の一覧や市から発信する様々な防災情報の入手方法など、幅広い情報を把握しておきましょう。
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【参考資料】
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html