外国人技能実習生支援と企業への紹介など幅広く活動する、株式会社メック。
株式会社メックのグループ会社である株式会社GLEの関東研修センター茂原校で、技能実習生向け新サービスが始まりました。
この記事では、新サービスの概要と対象となる技能実習生の方、事例を紹介します。
外国人技能実習生の現状を、法務省の報告とあわせてご覧ください。
外国人技能実習生の日本語教育・送迎サービス開始
外国人技能実習生入国後講習施設「関東研修センター茂原校」で、外国人技能実習生(短期滞在)の日本語教育・送迎サービスが始まりました。
対象となる技能実習生は以下です。
- 帰国困難の技能実習生
- 特定技能への資格変更のために滞在する技能実習生
短期の滞在期間になる技能実習生向けに、日本語教育を実施します。
外国人技能実習生が安心して生活し日本語研修できるよう、滞在スペースも確保。
空港などからの送迎サービスもオプションで追加可能です。
Facebook:関東研修センター茂原校
外国人技能実習生の現状
新型コロナウイルス感染症の影響をきっかけに、外国人技能実習生はどのような状況に置かれているのでしょうか。
外国人技能実習生の現状として問題点としてあげられるのは以下2つです。
- 帰国困難な技能実習生の増加
- 滞在先探しに悩む技能実習生
それぞれみていきましょう。
現状1.帰国困難な技能実習生の増加
新型コロナウイルス感染拡大により、母国への帰国が困難な外国人技能実習生が増えています。
法務省の報告は以下です。
○本国への帰国が困難な元留学生
「特定活動(就労可)」が約1万1,400人,「特定活動(就労不可)」が約100人(令和3年3月1日時点・速報値)
○本国への帰国が困難な技能実習生
「特定活動(就労可)」が約3万6,900人,「特定活動(就労不可)」が約1,700人(令和3年3月5日時点・速報値)
就労可能な技能実習生のみで、約3.7万人もの外国人技能実習生が帰国困難な状況にあることがわかりました。
関東研修センターでは、これまでにも状況に応じて臨時の対応をしていたそうです。
そしてこの度、日本語教育・送迎サービスを開始。
少しでも多くの企業・団体に活用してもらい、外国人技能実習生が働ける環境づくりのサポートをしていくようです。
現状2.滞在先探しに悩む技能実習生
特定技能への資格変更のため、短期で滞在する技能実習生もいます。
しかし、新型コロナウイルス感染症により、滞在先の確保がますます難しい状況になってしまいました。
関東研修センターがこの度開始した日本語教育・送迎サービスは、技能実習生の生活スペースを完備。
最短1日から利用可能で、オプションとして送迎サービスを使用することができます。
ひとりでも多くの技能実習生が、資格変更を可能にできることを祈るばかりです。
日本語教育・送迎サービスの内容
日本語教育・送迎サービスの内容は、おおきく以下2つあります。
- 技能実習生への日本語教育、滞在サービス:最短1日~
- 送迎サービス:駅、空港など公共交通機関までの送迎、エリアにより指定場所への送迎相談可能
送迎サービスについてはオプションです。
申し込みの際、要望とあわせて相談してみてください。
関東研修センター茂原校概要
関東研修センター茂原校は、最大で120名の滞在が可能な大型の研修施設です。
入国した外国人技能実習生に対して、多くの講習を実施してきました。
画像引用:関東研修センター茂原校
関東研修センター茂原校は、成田・羽田空港から車で約1時間の場所にあります。
今回の新サービスでは、専属ドライバーによる送迎があるそう。
滞在期間中は、外国人技能実習生に炊事洗濯まで担当してもらいます。
これにより、自身の役割を見出す・自立を促すほか、滞在コストを抑えることも可能に。
職員は24時間常駐しているため、何かがあったときも安心です。
2つのサービス事例
事例1:帰国困難な外国人技能実習生
(過去の研修風景:現在はマスク着用 パーティション仕切りあり)
【ベトナム人技能実習生・26名・日本語研修期間7日間】
3年間の実習を修了後、帰国のため成田発ベトナム行の飛行機に乗る予定でしたが、当日にフライトがキャンセルとなったケースがありました。
監理団体様より滞在先の相談連絡を受け、マイクロバスと車両2台(ハイエース)で急遽26人の技能実習生を成田空港まで迎えに行きました。
研修センター到着後、抗原検査を全員実施し、スーパーに食材の買い出し、施設の簡単なオリエンテーションを行いました。夕方、皆と食事するときには、不安な思いでいっぱいだった実習生の表情が落ち着き始め、センター内のフリーWi-Fiを使用して家族との会話をする方も出てきて、徐々に笑顔を見せていました。
2日目からは日本語教師が、3年間理解しきれなかった少し難しい日本語教育や、発音・日本語を使ったコミュニケーションでより高いレベルの日本語取得ができました。研修センター滞在5日目には、監理団体様からの要請で帰国の為のPCR検査を受けるよう指示があったので、マイクロバスで「立川新型コロナ検査スポット」まで送迎しました。翌日には全員陰性結果がでたため、7日目の朝に成田空港まで送り、無事帰国を果たすことが出来ました。帰国前のちょっとしたひと時を、良い思い出に変えられたと思います。
事例2:配属までの4週間
【ベトナム人特定技能外国人 とび職男性のケース 日本語研修期間28日間】
技能実習生として働いていた男性が、在留期限ぎりぎりで特定技能での転職採用が決まったものの、すぐに企業配属が出来なかったケースがありました。いままで宿泊していた寮の契約解除があったこともあり、しばらくはホテル暮らしになるかと企業担当も頭を抱えていたところ、監理団体様のご紹介で一時的な滞在先として研修センターを利用いただくこととなりました。
そこから転職までの28日間、滞在先としての利用と日本語の学習が始まり、作業現場でわからなかった言葉やニュアンスを再学習する機会となりました。企業からも伝えてほしい現場の用語を事前に学習することが出来たので充実した28日になったと思います。配属当日は配属先の事務所まで彼を送迎し、研修センターでの日々をとても感謝されました。彼の日本での活躍を今後も応援しています。
外国人技能実習生の状況にあわせて、良いサービスを選択しよう
今回は、外国人技能実習生の状況にあわせた新サービスについてお届けしました。
帰国困難の技能実習生や、特定技能への資格変更のために滞在する技能実習生。
短期の滞在で日本語教育を送迎付きで依頼できる、関東研修センター。
ほかにも、外国人技能実習生の就職活動でお困りの方は、グローバル医職住ラボへご相談ください。
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