グローバル化が当たり前の現代、母国以外で働くこともハードルが低くなってきています。日本にも沢山の在留外国人がいますが、外国人から見て日本は就労環境としてどれくらい魅力があるのでしょうか。
16万人が使う国内最大級の外国人専用求人サービスを運営する株式会社JapanWorkは、20ヵ国102名(10代~50代)に対して「海外から見た日本の働く環境」について国外に住む外国人を対象にアンケート調査を2020年2月〜3月まで実施致しました。外国人から見た日本は、就労環境としてどれくらい魅力があるのでしょうか。早速見ていきましょう!
回答者属性
・国籍
フィリピン 40.6%
ネパール 30.7%
その他アジア諸国 25.9%
欧米諸国 2.8 %
・年代
20代以下 2%
20代 50%
30代 31.4%
40代 12.7%
50代 3.9%
日本で働きたい外国人、どれくらい?
まず、「日本で働きたいと思ったことがありますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは92.2%でした。理由としては「オンラインで英語の教師をしていた経験があり、日本の文化に興味を持った。加えて、外国人にとって一番安全で住みやすい国だと思う」(フィリピン/30代)や「日本の文化やライフスタイル、親切な日本人が好き。経済的にも発展しているので、いつでも機会があれば働きたい」(ネパール/30代)など、日本文化が好き・もっと知りたいと思っている人が多いようです。
対して「いいえ」と答えた人の意見の中でも目立ったのは「日本語が難しい」(ネパール/20代)「ベトナム語と英語しか分からない」(ベトナム/20代)など日本語に対してハードルが高いと思っている人たちの声でした。
なんで日本って魅力的なの? 理由はこれ!
日本 87.1%
欧米諸国 4.9%
ヨーロッパ諸国 4%
その他アジア諸国 4%
「もし、自由に決められるとしたらどの国/地域で働きたいですか?」という質問対して、8割以上が「はい」と回答。
では、具体的に日本の働く環境のどの部分を良いと思っているのか聞くと「日本の働く環境はとても良いと思う。給料や福利厚生を、安全で効率的な職場と共に補償している」加えて「就労が可能なビザと仕事を外国人へ提供している」(フィリピン/30代)や、「時間のマネジメントや勤務態度が良く教育されている。そしていつもターゲットが決まっていて、顧客に最善を尽くしている」(インドネシア/20代)という声があがっていました。
反して「いいえ」と回答した人は「勤務時間が長すぎるし、残業もあるので疲労がたまりそう。休憩や休日は、従業員を正気で保たせる為に必要不可欠だ」(フィリピン/30代)や
「ワークライフバランスを改善する必要がある。過剰な仕事量や勤務時間は健康と生活に影響を及ぼすと思う」(フィリピン/30代)といった回答がありました。
日本は働く上では魅力があると思いつつも、ワーカホリックな側面や私生活を犠牲にしている部分が顕著に垣間見えるようです。プライベートを重視したい人がすれば、日本は働きすぎな印象があり、仕事中心と思うようかもしれません。
環境の良さを感じつつも、日本人の勤勉な姿勢が生み出した真面目すぎる就労環境を拒否する外国人も多いようです。世界的に見て、日本は仕事に集中しやすい国民性と思われているようですね。
出典:PR TIMES
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