2024年6月1日より、タイのノービザ滞在期間延長・新しいビザが始まるとSNSで広まり、多くの人にとって嬉しい知らせとなりました。
しかし、いまだスタートしておらず、ノービザ入国は以前同様30日間のままなのが現状です。
タイ政府広報部によると、早くて6月下旬から7月上旬から開始予定とのこと。
どのようなビザ緩和・新ビザ制度なのか、在タイ日本大使館の情報・タイ政府広報部の報道をもとにまとめます。
タイのビザ緩和・新ビザ制度の内容とは?
2024年5月28日、タイ経済の活性化と観光促進のためのビザ・渡航円滑化措置が閣議決定されました。
タイ政府広報部(PRD)の報道「Visa Facilitation Measures to Stimulate Thailand’s Economy and Tourism」をみてみると、今回のビザ緩和・新ビザ制度のポイントは以下5つです。
②到着時ビザ(VOA)対象を19カ国から31カ国に増やす
③長期旅行者、デジタルノマド、特定の文化活動参加者を対象に、1回の滞在期間を180日までとする。さらに、5年以内に複数回入国できる新しいデスティネーション・タイランド・ビザ(DTV)を導入する
④タイへ留学している人・卒業間近の人の渡航を簡単にする非移民ビザ改善
⑤タイ入国手続きの効率化のための、ビザ政策委員会の設立。
ほかにも、中期的な施策として以下3つがありました。
・健康保険要件の引き下げ、長期非移民ビザ申請対象国の拡大
・2024年12月までにすべての大使館・領事館にe-Visaシステムを導入
ビザの対象者や期間など、具体的な情報が発表されていたのでみてみましょう。
変更点は「ノービザ30日→60日へ、留学後1年間の滞在許可、DTV新設、リタイアメントビザ保険額」
在タイ日本大使館でも、報道があった旨が掲載されていました。
1.短期滞在査証免除国の拡大及び滞在日数の延長
短期滞在査証免除対象国を93カ国に拡大し、日本国籍者を含む短期滞在査証免除対象国籍者のタイ入国時の滞在日数を60日(従来30日)に延長する。
2.留学査証終了後1年間の滞在許可
教育ビザでタイに滞在している者を対象に、高等教育・科学・イノベーション省による証明書取得者は、学業を終えた後の1年間、就職活動等を行うための滞在を認める。
3.デスティネーション・タイランド・ビザ(DTV)の新設
リモート・ワーカー、フリーランサー、ムエタイや格闘技を学ぶため等に滞在を希望する者のためにDTVを新設し、対象者は滞在期間180日とする、更に一度180日の延長を可とする。
4.リタイアメント査証申請要件の保険内容の変更
リタイアメント査証申請要件として提示する保険証券の内容を、外来患者の治療費40,000バーツ以上、入院患者の入院費400,000バーツ以上が保証されるものに変更する。
タイ政府広報部の情報に加え、具体的なビザ内容が記載されていることがわかります。
ただし、6月現在いまだ今回の変更内容はスタートしていません。
タイのノービザ延長・新ビザ制度「早くて6月下旬から7月上旬から」
2024年6月1日よりスタート予定と期待されていたタイのノービザ延長・新ビザ制度ですが、6月現在いまだスタートしていません。
タイ政府広報部の報道をよく見ると、「早くて6月下旬から7月上旬から」という記載がありました。
画像引用:Visa Facilitation Measures to Stimulate Thailand’s Economy and Tourism|タイ政府広報部(PRD)
いつ始まるのか、もしくは始まらないのか、現時点ではわからない状態です。
各種SNSでノービザ延長・新ビザの情報が出回ったため、混乱している方も多いでしょう。
渡航予定の方は、タイ政府の報道・大使館からの正式な発表をチェック。
タイ入国時は、入国スタンプで滞在許可がおりている期間を確認し、不法滞在とならないよう注意してください。
タイのビザ・渡航情報は、最新情報をチェックしよう
今回は、タイのノービザ延長・新ビザ制度について紹介しました。
旅行者はじめ留学生、デジタルノマド、リタイアメントの方にとって嬉しい変更内容でした。
ただし、早くても6月下旬~7月上旬の開始予定であり、もしかしたら始まらない可能性もあります。
タイ政府・日本大使館の情報を確認し、トラブルを防いで快適な渡航になるよう準備することが大切です。
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