日本オリンピックは新体制下再スタート! ~男女平等が鮮明に~在日女性中国人の眼

史上初女性3人そろい踏みで東京五輪トップへ

新しい体制で動き始めた東京オリンピック・パラリンピック組織委員会。
組織委員会の前会長である森喜朗氏が女性差別の「失言」で辞任に追い込まれました。新しい体制で、組織委員会の会長に橋本聖子日本政府オリンピック大臣(56歳)が引き継ぎ、小池百合子都知事(68歳)とともに、丸川珠代氏(50歳)が再び五輪担当大臣に就任しました。
橋本新会長は「5か月後に迫った東京大会はコロナ対策が最重要課題で、スポーツ界や国と連携して安心安全な大会と言ってもらえるような体制を整えたい」と抱負を述べ、今回のオリンピックは、女性を主人公に日本のリーダーの若返りを目的としています。国際的なイメージと信頼性、そしてオリンピックにおける男女平等の理念を尊重する形で再スタートをしました。

男女平等はオリンピック精神の一つ


オリンピズムの根本原則には、「スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる」
また「人権、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない」とも書いてある通りです。
オリンピックの歴史は、平等な地位を求める女性の闘いの歴史です。オリンピックでジェンダー不平等やその他の形態のジェンダー差別の排除を促進することは、一定の結果を達成していますが、まだ終わっていません。男女平等は正義の問題です。

森喜朗前会長の失言が日本スポーツ界の男女不平等に飛び火


JOC評議会で、森喜朗前会長が「女性理事4割というのは、文科省がうるさく言う」などと失言したのには背景があります。これは突如、女性への差別発言をしたのではなく、スポーツ界が取り組まなくてはならない課題が前提にありました。
五輪をきっかけに変化を求め、それを率先すべき団体のJOCの挨拶で、「(目標値を定めた)文科省がうるさく言う」とか、それが進まない理由を「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」「(女性理事を多くする指針を)守るのに皆さん苦労している」(謝罪会見)と、問題を女性の資質にあるかのようにしてしまう現状認識こそ、目標にたどりつけない、あるいは向かおうとしない意識が映ります。
これは、男性主導の日本スポーツ界は 目標と実態が大きく乖離したばかりでなく、日本社会全体の実態も大きく反映しています。
スポーツ界は日本社会の鏡であり、森喜朗氏は国際的な批判や国内の抵抗に直面し、辞任だけではなく、社会改革の必要性も浮き彫りにしています。

1人の参加から始まった日本女子のオリンピックの歩み、100年かけて男子しのぐ


21世紀になってから五輪は4大会ありました。日本代表選手の金メダル獲得の「女子vs男子」の比率は、9-7、5-4、4-3、7-5で、すべて女子の方が多いです。
代表選手の数でも、女性はぐんぐん伸びて、初めて男子を超えたのは2004年アテネ大会で、男子141人に対し171人。2008年の北京大会は男子より1人少ない169人だったが、2012年ロンドン大会は156人で男子の137人を上回りました。前回リオデジャネイロ大会は164人で男子より10人少なかったものの、女子選手の実力は目を見張るものがありました。
今でこそ女子選手にスポットライトが当たっているが、これまでの道のりは大変なものだったでしょう。クーベルタン男爵が国際オリンピック委員会(IOC)を立ち上げて最初の五輪を開催したのは1896年のアテネ大会。女性の参加は1900年の第2回パリ大会から。日本最初は1928年のアムステルダム大会の陸上の人見絹枝さん。日本選手で女性ただ一人でした。得意の100メートルで負けた後、800メートルで2位となり銀メダル。日本女子初のメダリストとなりました。

3人の女性リーダーに託す期待は大きい

東京オリンピック開幕まであと150日余りで、オリンピック組織委員会は「多様性と調和」の理念を提唱しています。 「男女平等」を推進するため、改革に熱心な橋本聖子氏は、信頼性の回復に向けて、オリンピック組織委員会の女性理事の割合を40%に増やす方針を提案しました。
小池百合子東京都知事は、橋本氏のオリンピック組織委員会会長への任命は「一言で運命」であり、日本にとって、危機をチャンスに変えて再開することは非常に良い傾向であると信じていると述べました。
確かに、東京オリンピックの開催は成功のみ期待されます。成功こそオリンピックの歴史に新たな1ページを開き、日本を不況から脱却させ、日本の女性の力を真に示すことができます。橋本聖子、丸川珠代、小池百合子の3人の女性リーダーが直面する課題は始まったばかりであり、前例のないほど注目を集めています。
橋本聖子新会長は、安心安全な大会と言ってもらえるような新体制を整え、会長を引き受けた背景にある男女平等の問題については、スピード感をもって今月中に体制を打ち出し、結果を出していく」と抱負を述べました。

女性起用は男女平等の起爆剤になれるでしょうか?いま日本に住んでいる外国人、華僑華人の女性達もこの問題に関心が集まっています。
アジア近隣諸国は、すでに夫婦別姓となっており、戸惑いもありますが、男女平等の機運が高くなった現状において、将来にとても期待を抱いています。
また日本の女子オリンピックの歩みは、100年かけて頑張った女子選手なので、参加する全ての女性アスリートが世界最高の舞台で、自分を信じ、力を出し切れるよう熱戦を期待したいと思います。
参考:ネット

■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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