2024年2月9日、東京で2回目の盛大なパンダのお祭り「ウエノデ.パンダ春節祭」が開催されました。このイベントは、ウエノデ・パンダ中秋節実行委員会(上野中央道り商店会/株式会社中国電視)が主催し、中国やアジアの文化圏で広く祝われる春節を祝うものです。会場は上野公園噴水広場前で、2月9日から12日まで開催されました。
春節は太陽暦に基づき1月21日から2月20日の間に行われ、爆竹の音や花火、龍や獅子の舞、伝統的な食事などで賑やかに祝われます。
東京ではこれまで「春節」を祝うイベントが行われていませんでしたが、今年から春節は国連の「祝日」となったこともあり、世界各国で春節を祝うことが増えています。
約20万の人々がお祝いの訪れに賑わう
イベント初日のオープニングセレモニーでは、上野中央通り商店会の桜井正人(Masato Sakurai)会長、株式会社中国電視(China Television Japan)の劉斌(Liu Bin)社長、上野動物園(Ueno Zoo)の大橋直哉(Naoya Ohashi)園長代理、舎得酒業(SHEDE SPIRITS)マーケティング業務管理センターの朱応才(Zhu Yingcai)執行総経理、そして日本の女性歌手・愛内里菜(Rina Aiuchi)さんが順番に登壇し、お祝いのスピーチを行いました。
お楽しみは無料のステージイベント!
この春節祭で来場者が最も楽しみにしているのは、無料の野外パフォーマンスです。4日間で60組近く、1,000人以上が出演しました。春節祭りでは、オリコン2位を獲得し紅白歌合戦にも出場したことで知られる実力派シンガー・愛内里菜さんが登場しました。彼女は80年代生まれで、「名探偵コナン」の主題歌を7曲も歌い、日中両国で高い人気を誇っています。
在日中華系二世の新星!シンガーソングライターのリーメイさん登場
もう一つ大変注目を集めた出演者は、在日中国人二世の新星でシンガーソングライターのリーメイさんです。彼女は開会式で来賓に向けてオリジナル曲2曲を歌いました。1曲目は、昨年12月に徳間ジャパンから発売されたCDデビューシングル「明日の天気」で、もう1曲はクラウドファンディングで制作した「MottoMotto一起来!!」です。
この歌詞は中国語と日本語が入り混じっており、言葉が分からない人たちでも、笑顔と心を開いてフレンドリーにコミュニケーションが取れる情景を表現しています。
この日、リーメイさんはステージで歌いながら踊り、観客たちとコミュニケーションを取り、観客は音楽のリズムに合わせて一緒に手を振ってダンスに参加。割れんばかりの拍手が起こりました。
実はリーメイさんの曽祖父は香港武侠映画の創始者ロー・ウェイ氏であり、彼はかつてブルース・リーやジャッキー・チェンのようなスターを発掘しました。
ジャッキー・チェンのものまねで有名な日本の芸人・ジャッキーちゃんもリーメイを応援するために駆けつけ、会場からの拍手喝采を浴びました。
リーメイさんに少し感想を伺うことができました。リーメイさんは「このイベントに参加できてとてもうれしかった」とおっしゃいました。彼女はパンダが大好きで、日本で育ったにも関わらず中国の人々が春節を祝う活気を感じることができ、上野には中国の春節の雰囲気が強く漂っていたと感じたそうです。
また、彼女はパンダを描くのも好きで、彼女が描いたパンダの小さなお土産もファンの間で大人気です。なお、リーメイさんのCDは国内のレコード店で販売されているほか、以下のサイトからもサイン入りCDが購入可能です。
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本格中華の屋台イベント
「ウエノデ.パンダ春節祭」のイベントでは、中国と日本から40以上の屋台が集まり、多彩な飲食メニューが提供されました。中国料理と日本料理が入り混じり、焼き鳥、フライドチキンステーキ、麻辣ザリガニなど、食欲をそそる料理が並びました。日本で一般的な四川料理のほか、広東、北京、上海、東北、台湾など、全11地域の本格的な中華料理が楽しめ、東北地方のラム串やウイグル料理のサムサなど、珍しい料理も登場しました。
特に、「卓尚記九五ザリガニ屋台」の前では、中国の東北地区伝統の「花柄綿入れ上着」を着たスタッフが登場し、お祭りムードが会場に広がりました。
鮮やかな技が見る人の心を鷲掴み!日中文化交流のためのブース
今年の春節祭会場には、日中文化交流のためのブースも15か所設置され、来場者はさまざまな交流体験を楽しむことができました。特に、「国家級無形文化遺産プロジェクト(広東省(Guangdong)剪紙<切り絵>)」の省代表継承者である饒宝蓮(Rao Baolian)さんのブースでは、饒さんがハサミをまるで飛ぶように素早く動かしながら、鮮やかで生き生きとした赤い龍や愛らしいジャイアントパンダを切り抜き、見物客を驚かせました。
「おかえりシャンシャン写真展」も!
シャンシャンとの涙のお別れから1年が経ちました。パンダ写真家である高貴博氏が撮影した「四川のシャンシャン」の写真が、生まれ故郷の上野公園で展示されました。四川のシャンシャンに思いを馳せ、元気な姿を見ることができました。会場の外では、巨大なシャンシャンの写真の展示や、春節祭のシンボルである「バンブーパンダオブジェ」の横での記念撮影も楽しむことができました。シャンシャンがこれからもずっと日本の方々に愛されるアイドルであり続けてほしいと願っています。
まとめ
主催側はこのイベントを通じて、春節でも帰国できない在日華僑の人々が集い、一緒に祝うことができることを願っています。また、より多くの日本の友人たちがこの機会に中国の美食を味わい、中国文化を体験することを期待しています。
会場に入ると、どの屋台からも美味しい香りが漂ってきました。ビールを飲む人、料理を楽しむ人、獅子舞を見る人、歌や踊りを楽しむ人たちが楽しい瞬間を共有すれば、幸福度が増していきます。
今回のパンダ春節祭は、パンダや中国の伝統文化、そして美味しい食事などを楽しめるもので、東京の冬の名物イベントとして注目を集めました。このイベントを通して、日中が平和を愛し、幸福をもっと広げることを願っています。
【参考】
ウエノデ.パンダ春節祭2024公式サイト:https://panda-expo.com/
中国籍や韓国籍などのスタッフにより、中国語と韓国語、英語で対応できますので、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。
https://paid-intern.com/contact
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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