【時間バンク】北京市が介護サービスに時間バンクを導入

中国の2020年の第7回国勢調査によると、北京の永住者のうち60歳以上の人は429.9万人で、これは全体の19.6%を占めています。2025年に北京市の高齢者数は500万人に達する見通しで、北京はまもなく高齢化時代に突入します。各地では社会保障制度の構築に力を注いでいます。

高齢者支援サービスの時間バンクとは?

北京では、今年6月から「高齢者支援サービス時間バンク実施案試行」を試験的に導入することになりました。

その内容は以下のとおりです。

①慰問

②協力サービス

③外出時の連れ添い

④文化・体育活動

⑤健康科学普及

⑥法律支援

⑦実習・講座

⑧金融及びネットワークのリスク対処への指導

と以上8つのサービスが含まれています。

【目的】

地域・町内の高齢者のニーズやボランティアのスキル等に基づき、時間バンクのサービス内容を最適化し、維持向上を図っていくとしています。

【参加資格】

ボランティアは、実習を受けた満18歳以上の北京市在住者(公益事業に関心をもつ心身ともに健康な人)。18歳未満は保護者の付き添いで参加することができます。

 

【時間コインとは?】

サービスに参加したボランティアは、時間バンクに個人口座をつくることができます。①~⑧のサービスを1時間提供する、時間コインを1枚獲得することができます。コインは口座に貯められ、市内で使用することができます。

 

【時間コインの使用の仕組み】

貯まったコインは、ボランティアが60歳以降にサービスを利用する際、同じ時間のサービスが受けられます。また、自分の両親や祖父母など直系の親族に貯まったコインをシェアすることも可能になっています。

10,000時間の有効活用とは?

10,000時間のコインで、公的介護施設に入所できるようになっています。

時間ボランティアは、時間バンクの介護ボランティアサービスに参加して、10,000時間のコインを取得したら、将来は都市部・農村部の貧困層を優遇する公的介護施設に入ることができます。

 

時間を時間で返還するという考え方、人々の意識や社会のあり方が変わろうとしています。人生100年時代、時代の流れによって考え方も変わり、社会も変革していきます。

これはいつの時代でも同じで、人々はこれで良いか悪いかを感じる前に、時代は流れてゆくのでしょうか。

【参考資料】中国青年報、日本と中国、北京商報、ネット等

■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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