新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響により、アルバイトのシフトがなくなった・仕事が減ったというケースが頻発しています。
なかでも困っているのが、外国人留学生です。外国人留学生は、アルバイトの収入が支えとなっていることがほとんどであり、出勤がなくなると生活が厳しくなります。
そこで、沖縄のある居酒屋が、外国人留学生を救うべく立ち上がりました。外国人留学生を対象に、お弁当の配布を無償で始めたのです。今回は、いったいどのような飲食店なのか、お弁当を配布に込められた想いについて、紹介します。
外国人留学生にとって大切な収入源がなくなっている
飲食店を筆頭に、営業中止など営業形態がガラリと変わりました。その結果、アルバイト従業員のシフトがカットされています。
外国人留学生のアルバイト先の多くは、飲食店です。アルバイト先での収入が、外国人留学生の生活の支えとなっています。
コロナウイルスの影響によりアルバイト先の休業が相次ぎ、収入源が途絶え、生活に不安を訴える外国人留学生が急増しているのです。
お弁当の無償配布を始めた飲食店「みつ子ばぁばの台所」
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収入が激減した外国人留学生を助けようと、沖縄県那覇市久茂地の居酒屋「みつ子ばぁばの台所」が、お弁当の無償配布を4月6日より開始しました。
外国人留学生を対象に、外国人留学生弁当(留学生弁当)という名前で、1日約50食を無料で配布しています。
外国人留学生弁当は、アルバイト収入が激減し、生活に不安を覚える外国人留学生たちの大きな支えとなっているのです。
「助けてくれた外国人留学生を、放ってはおけない」という想い
外国人留学生弁当の配布には、みつ子ばぁばの台所代表・新城正巳さんの熱い想いが込められています。
代表は、
「経済が好調な時は外国人留学生が貴重な力になってくれた。仕事がなくても放っておくわけにはいかない。力の続く限り毎日、弁当配布を続ける」
引用:外国人学生に無償弁当 仕事激減「放っておけない」|琉球新聞(2020年4月7日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1102978.html
と話したそうです。
代表は、Facebookを中心に情報発信・協力を募りました。そして現在では、近隣の飲食店をはじめ企業・店舗・学校などが協力し、食材の提供やお弁当作成の手伝いをしています。
食材提供やボランティアスタッフが集まる
代表の呼びかけにより、外国人留学生弁当の材料となる食材や、調理スタッフ、販売に使用する物品などが集まりました。
飲食店・食品会社などからは、米や肉、野菜、ふりかけなど様々な食品を支援。近隣の飲食店の方々は、調理スタッフとして協力しています。
また、旅行会社や専門学校は、お弁当を配布する上で必要なテーブルやパラソルなどを提供しました。
休業中も、「外国人留学生弁当」継続の意志
みつ子ばぁばの台所は、4月12日より臨時休業に入る予定です。
ただ、休業中も留学生弁当の無償配布は継続すると、Facebookにて代表は語っています。感染予防のため、少数のスタッフで留学生弁当を作成・無償配布をしていくそうです。
「店舗を支えてくれた外国人留学生を助けたい」という代表の想いと行動力から学び、企業や学校などをはじめ、多くの人が外国人留学生支援を行うことを祈ります。
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