今、まさに世界を騒がせている、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。テレビやネットなどのニュースで毎日コロナが取り上げられています。ただ、発信されている情報元のほとんどは、国内のものです。海外のデータから日本の現状を知ることにより、「日本のリアルな現状」が見えてきます。今回は、海外の信頼できるデータを元に、日本のコロナ事情を詳しく解説していきます。
1. 国内情報だけでは、本当のコロナ情報はわからない
日本国内の情報だけでは、どうしても偏りが出てしまいます。世界と比較して、コロナ感染・死亡率を比較してこそ、日本のリアルなコロナ事情がわかります。
例として、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月27日版)」を見てみましょう。
厚労省のデータは、非常にわかりやすくまとまっています。さらに、厚労省という信頼できるデータ元です。ただ、私たちの日常とかけ離れている感じがしてしまう人もいるでしょう。テレビやネットニュースを見ても、毎日似た情報ばかりで、聞き流してしまう時だってあるかもしれません。
しかし、世界から見た日本の状況は、日本で発信されている情報と異なる点が多くあります。早速、世界から見た日本のコロナ感染状況を詳しく解説していきましょう。
2. 日本の注意レベルが「1→2」へと引き上げられたこと、知っていますか?
米国疾病予防管理センター(CDC)は、2月22日に日本に対する新型コロナウイルスの「注意レベル」を1から2に引き上げました。
・体調の悪い人との接触を避ける
・手洗いを頻繁行うことを勧告する
・高齢者や疾病のある人は、日本への渡航の中止・延期を勧める
米国ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター(CSSE)によると、日本のコロナ感染者数は、世界第5位(2月29日時点)です。これは日本経済にも大きく響くことであり、実際に日本株価の下落や、中国からの物流が滞るなどの影響が色濃く出ています。
日本国内の情報だけに留まることなく、世界が発信している情報の中にある「日本のコロナ情報」に、本当に大切で必要な情報が潜んでいるのです。
3.そもそも「米国疾病予防管理センター(CDC)」って?
日本の注意レベルを引き上げた、「米国疾病予防管理センター(CDC)」とは、アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)のことです。アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにある、保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所であり、通称CDC(シーディーシー)と呼ばれます。
日本では、米疾病対策センター、疾患予防管理センター、疾患対策予防センター、防疫センターなど、様々な呼ばれ方をされていますが、CDCが世界的に共通して使用されています。
3.中国や韓国は注意レベル最大3に指定された
米国疾病予防管理センター(CDC)が出す注意レベルは1→2→3と、数字が大きくなればなるほど脅威度が増します。最大レベルは、レベル「3」です。
2月24日に、CDCは中国に加えて韓国にも最大注意レベル3を出しました。どうしても必要でない限り、渡航しないように促しています。
まとめ
CDCをはじめ、世界の分析家たちは新型コロナウイルスに対しての対策を行い、渡航を制限するほか、全世界を対象として情報を発信しています。日本でも、国内に限ったニュースに留まることなく、世界から見た日本や他国のコロナ事情に目を向け、自発的な対策を行っていき感染を防いでいきましょう。