7月22日に「第14期留学生交流クラブ第一回交流会」が明治記念館にて盛大に行われました。
今年のスポンサー会員は16社で、留学生は日本の各大学から選ばれた留学生19名です。1期が2年、1年に2回交流会を開き、2年間で計4回交流活動があります。
この交流会に参加した留学生は奨学金を受け取り、たくさんの留学生とスポンサー会員との交流ができ大満足でした。この場を通して、スポンサーから支援・アドバイスを頂き、楽しい食事もできてうれしかったようです。
また、留学生達はお互いの目標や将来の展望について話し合う機会ができ、それぞれの熱い想いに触れることができました。「お互い情熱と意欲に刺激され、自らの目標に向かってもっと努力していこうと決意しました」という感謝のメッセージがメールにて多数寄せられています。
留学生交流クラブとは
留学生交流クラブは今から25年前に、㈱アミックスの末永照雄社長が発起人として始まりました。留学生交流クラブの趣旨は、在日留学生と日本人の交流を通し、相互の親睦と理解を深め、市民レベルでの国際親善を促進することです。活動内容は以下のとおりです。
1.在日留学生と日本人の交流活動
2.留学生に対する援助・協力活動
3.会員相互の親睦活動
4.その他本会の目的を達成
最初は奨学生2名の募集でしたが、気がつけば今年で14期目。賛同するスポンサー会社は16社、留学生は19名に達しました。
(株)イチイの奨学金とは?
(株)イチイによる奨学金は2002年から始まり、現在2023年まで18年間、留学生に奨学金を提供してきました。イチイはほかにも様々な面で寄付や社会貢献をしてきました。代表取締役社長・荻野氏自身がイギリスなどの留学経験があるため、より多くの留学生に奨学金を提供し、教育の機会を広げることに努めてきました。
また、荻野氏は日本の賃貸業界において外国人居住の先駆者でもあります。外国人差別をなくし、平等に共存できる日本の国際社会づくりに多大な貢献をしました。「外国人賃貸受け入れの父」と言っても過言ではないでしょう。
イチイ奨学金の元受賞者にインタビューをしてきました
Kさんは中国出身、都内某私立大学の大学院に在学中、学校の掲示板から留学生交流クラブの応募を見て、すぐに申し込みをしたそうです。応募者が多く競争が激しい中、運よくイチイ奨学金に選ばれ、その後も幸運と思えることが多くあったそうです。当時私立大学に通うため学費が高く、学校とアルバイトの両立が難しい日々でしたが、荻野氏はメールでアドバイスをくださったり、励ましてくださり、大きな力を頂いて無事に卒業できたそうです。
現在は日本の企業で働いていますが、文化の違いに戸惑うこともあるようです。しかし、周囲のたくさんの日本の方々が応援してくださっているので、いつも暖かい気持ちを忘れずにいるとのことです。「お世話になった荻野氏や支えてくれた方にすぐにご報告できるようなことはないけれど、心ではいつも感謝の気持ちを忘れないよう努めている」と述べていました。そのうちきちんとお礼を述べることができるようにしたいと語っていました。
荻野社長は「留学生達のお手本」
日本の企業は優れた企業理念を持っています。企業の発展はそこで働く人、特に経営陣のリーダー達の人間性そのものが企業理念に反映されていると思います。
インタビューを受けた奨学金受賞者Kさんは、後輩にもよく荻野氏の話をしているそうです。荻野氏を手本にして、日本でもくもくと頑張っている留学生がたくさんいることでしょう。
荻野氏や日本社会に対する感謝の気持ちが、元留学生達の毎日の行動や生活に良い影響を与えていると感じます。
毎日、荻野氏のような素晴らしい日本の方々に感謝し、ずっと心の支えとなり、日本と各国とのつながりを大事にすることが、また世界の平和につながっていくことでしょう。
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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