ジャイアンとパンダの女の子、シャンシャン。その愛らしい姿と活発な性格で多くの日本人を魅了しました。
2017年6月12日に上野動物園で生まれ、今年で5歳になりました。ところが、2月21日に返還日を迎え、多くの人々が別れを惜しむ中、住み慣れた上野動物園を後にしました。ファンにとっては、耐え難い一日となり、また日本国内でも一大トピックとしてニュースで取り上げられました。
とはいえ、シャンシャンについて詳しく知らない人も多いかと思います。そこで今回は、シャンシャンの名前の由来やこれからの生活についてご紹介します。
1,シャンシャンの名前はどんな漢字?その意味は?
漢字で書くと「香香」となります。「香」には“花開くように明るく育ってほしい”という願いが込められています。
名前は日本で公募され、32万2,581件の中から中国と協議した上で選定。2017年9月25日に公開されました。
2,シャンシャンの家族は何人?
シャンシャンの父親は中国生まれのリーリー、母親も同じく中国生まれのシンシンです。きょうだいは双子の弟シャオシャオと妹レイレイ。いまは上野動物園に住んでいます。
3,シャンシャンはこれからどこへ行って、どうなるの?
2023年2月21日にシャンシャンの所有権を持つ中国に返還されました。
21日輸送行程は以下の通りです。
・開園前に上野動物園を出発し、成田国際空港まで専用コンテナで約2時間かけて移動
・12時45分 成田国際空港を出発
・17時25分(日本時間18時25分) 成都双流国際空港に到着
・「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」雅安碧峰峡基地に到着後、シャンシャンに検疫を実施
4,シャンシャンは四川省・雅安「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」でどのように過ごすの?
現在5歳のシャンシャンは、繁殖の適齢期。同じセンターは世界でも有名で、ここでパートナーを探します。 お母さんのシンシンからたくさんの愛情を注がれて育ったシャンシャンは、きっといいお母さんになることでしょう。
貴重なパンダであるゆえに繁殖を期待されています。すてきな伴侶にめぐりあって幸せに暮らせることを願っています。
5,シャンシャンを見送るファンの中には泣く人も。なぜこれほどファンが多いの?
筆者のご近所さんでシャンシャンが好きな50代の方と60代の方にお話伺いました。
👧50代の方:「シャンシャンが生まれた時からテレビなどのいろいろなメディアや上野動物園でかわいい様子をいつも見てきたので、いつの間にかシャンシャンは生活の一部に。そのシャンシャンがいなくなってしまったことで心の中にはポッコリ穴が空いてしまったようです」
👧👧60代の方:「コロナ禍を機にシャンシャンのファンになりました。テレビでかわいい姿をずっと追っかけるようになっていました。日本でずっと育てられているので、中国の飼育員の言葉がわかるかしら……いまから心配しています。あちらにも同じパンダがたくさんいるでしょうが、いじめられないように気をつけてほしいです。素敵なパートナーを見つけて幸せに暮らせることを切に願います(涙)。
まとめ
多くの日本人に愛されたシャンシャン。お別れになってしまったのは寂しいことですが、中国で新しい家族を作って幸せに暮らす未来を思うと仕方ないことです。
中国で幸せな家庭を作り、子育てをして、日本と中国の間を子々孫々行き来できたら、これ以上にない幸せなことはないでしょう。是非その日まで健やかに元気で幸せな毎日を過ごしてほしいを願っています。ありがとうシャンシャン!!!
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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