「高齢者のシェアハウスって何?どんな生活が送れるのだろう」と気になってはいませんか?
元気なシニアが共同生活をする高齢者向けシェアハウスが、注目を集めています。
高齢者向けシェアハウスに住むことは、病気の早期発見・認知症予防になるなど、メリットがたくさん。
この記事では、高齢者のシェアハウスはどのような住まいなのか・老人ホームやサ高住との違いを解説。
入居に向いている人の特徴や、高齢者シェアハウスの事例とあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
高齢者のシェアハウスが増加中!その理由とは?
近年、高齢者向けシェアハウスが注目を集めています。
理由は、単身で生活する元気な高齢者が増えているためです。
65歳以上の一人暮らしは、男女ともに増加傾向にあります。
内閣府が発表した令和3年版高齢社会白書のデータを見てみましょう。
65歳以上人口は、3,619万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.8%となった。65歳以上人口を男女別に見ると、男性は1,574万人、女性は2,045万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は77.0であり、男性対女性の比は約3対4となっている。
引用:令和3年版高齢社会白書(全体版)|内閣府
さらに、65歳以上の一人暮らし世帯数も増加しています。
少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者・アクティブシニアの数が増加中。
一人暮らしの孤独や不安を抱えるシニアにとって、高齢者シェアハウスは新たな拠り所となっています。
なぜ高齢者シェアハウスは新たな拠り所となっているのか、まずは高齢者シェアハウスの概要からみてみましょう。
高齢者シェアハウスは元気なシニア向け
高齢者シェアハウスは、アクティブシニア(元気な高齢者)向けの住まいです。
高齢者シェアハウスの特徴は、バリアフリーデザインがほどこされているところにあります。
一般的なシェアハウスとの違い・高齢者シェアハウスならではの特徴の例は以下です。
- 階段に手すりがある
- スロープがある
- 段差がなく、つまづきにくい
- 1階建てで階段がない
見た目は通常の家と大差ありませんが、上記のようなバリアフリー設備があります。
高齢者にとって必要となる設備が充実しているところが、一般的なシェアハウスとの違いです。
共有スペースでは、居住者同士でのふれあいを楽しむことができます。
トイレやキッチン、お風呂は共用です。
個人の部屋はプライベートスペースになります。
一人暮らしをしていた高齢者がシェアハウスに住むことにより、社会との接点とプライバシーの両方を保った効率的な暮らしが実現可能です。
高齢者シェアハウス、老人ホーム・サ高住との違いとは?
高齢者シェアハウスは、老人ホームやサ高住(サービス付き高齢者住宅)などと比べると、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
高齢者シェアハウスと、その他の高齢者向け施設との違いは以下2つです。
- 高齢者シェアハウスは介護サービスがない
- 高齢者シェアハウスは家賃・水道光熱費が安い
それぞれの違いを詳しくみていきましょう。
違い1.高齢者シェアハウスは介護サービスがない
高齢者シェアハウスとその他の高齢者向け施設の違いのひとつめは、介護サービスがないことです。
高齢者シェアハウスは元気なシニアを対象にした住まいであり、料理や買い物など自分でできる人がほとんど。
介護サービスの頼る生活ではないため体を動かす機会があり、生活に対する意欲を保ったまま暮らすことができます。
入居者や街の住民と関わることで、認知症の予防にも繋がるでしょう。
介護サービスはありませんが、高齢者シェアハウスにはバリアフリーがほどこされているため、高齢者でも暮らしやすい設計で安心です。
違い2.高齢者シェアハウスは家賃・水道光熱費が安い
高齢者シェアハウスとその他の高齢者向け施設の違いのふたつめは、家賃が安いことです。
高齢者シェアハウスの家賃は、サ高住などの施設と比較すると安く設定されています。
家賃が安いだけでなく、老人ホームなどの介護施設で発生する一時入居金もありません。
また、家の修繕費はシェアハウスの家主が負担。
水道光熱費は、他の入居者との折半します。
そのため、毎月の費用は家賃と折半分の水道光熱費です。
年金や貯金など資金面で不安を抱える高齢者にとって、毎月の生活コストを抑えて暮らせることは大きな魅力です。
高齢者シェアハウスのメリット
高齢者シェアハウスのメリットは、入居者同士で安否確認ができるところです。
日々のコミュニケーションを重ね、支え合いながら暮らすこともできます。
高齢者シェアハウスには、食事スペースやキッチンなどの共有部分があり、会話をする機会もたくさん。
毎日顔をあわせることで、お互いの健康状態がわかる・会話で笑顔が生まれるはず。
共有スペースで一緒に食事をしたり家事を分担したりと、支え合いながら暮らすことで孤独感もなくなるでしょう。
高齢者シェアハウスのデメリット
高齢者シェアハウスのデメリットは、手厚い介護サービスが受けられないところです。
高齢者シェアハウスは、身の回りのことを自分でできる、元気なシニアが入居対象。
そのため、老人ホームのように介護スタッフが常駐していません。
日常的に介護サービスを利用している高齢者にとって、高齢者シェアハウスは生活が難しい住まい形態です。
また、建設時に介護を想定しておらず、後からバリアフリー化した高齢者シェアハウスも多くあります。
できるかぎりのバリアフリーはほどこされているものの、老人ホームやサ高住のようなバリアフリーを求めている人にとっては物足りないと感じる部分もあるかもしれません。
高齢者シェアハウスの探し方はインターネットが主流
高齢者シェアハウスを探す方法は、インターネットが主流です。
シニア向けの住まいを紹介しているメディアはたくさんあります。
家にいながら探す・いろんなメディアをみて、比較検討することができます。
高齢者シェアハウスを運営しているのは、介護事業者や個人までさまざま。
内覧したい・入居したい物件が見つかったら、問い合わせをしてみましょう。
高齢者シェアハウスを決めるポイント:高齢者への理解があるかどうか
高齢者シェアハウスを決めるポイントは、高齢者への理解度があるかどうかです。
例えば、見回りに来てくれるかどうか、困ったときに相談に乗ってくれるかなど。
どのくらい親身にサポートをしてくれるかを見極め、入居を決定することが大切です。
オーナーや管理人の高齢者への理解・配慮は、生活の質を左右する重要な部分になります。
インターネットで見つけた情報だけに頼らず、内覧をして自分の目で確かめてください。
入居者に話しかけて、実際の声を聞いてみることもおすすめです。
高齢者シェアハウス、おさえておきたい2つの注意点
高齢者シェアハウスに入居する上で、おさえておきたい注意点は以下2つです。
- 共同生活のルール内容
- プライベートの重視度
それぞれの注意点をみていきましょう。
共同生活のルール内容を事前に理解する
高齢者シェアハウスは、共同生活をする上でのルールが設定されています。
共同生活のルールの内容は、心地よい生活を送るために重要なこと。
事前にルールを把握し、理解しておくことが大切です。
共同生活のルールで、事前に理解すべき点は以下です。
- キッチンを使う時間帯が個々に設けられているか
- 食器や調理器具の取り扱いは丁寧か
- 掃除やゴミ捨て分担が守られているか
- 入浴時間は細かく決められているか
細かなことが決められていないと、トラブルに発展することも。
入居者同士の協力体制はもちろん、オーナーや管理人が相談に応じてルールを改定しているかなど、あわせて確認しておきましょう。
プライベートの重視度
プライベートを重視する人は、高齢者シェアハウスが向かないケースがあります。
高齢者シェアハウスは、同じ屋根の下で複数名の高齢者と暮らすことになります。
居室スペースなどプライベート空間があるものの、食事や水回りなど共有するとなった際、ストレスを感じる人もいるでしょう。
にぎやかな環境が苦手な人・他人との共同生活に抵抗がある人は、高齢者シェアハウスではなくサ高住を検討してみてください。
入居後のミスマッチを防ぐためにも、自分がどの程度プライベートを重視するのかを改めて考えてみることをおすすめします。
おすすめの高齢者シェアハウス事例【シニアライフ田無】
おすすめの高齢者シェアハウス「シニアライフ田無」の事例を紹介します。
シニアライフ田無は、西武新宿線田無駅から徒歩12分の場所にある、60歳以上の女性向けのシェアハウス。
自然と便利な買い物スポットがあり、生活する上で便利な環境です。
シニアライフ田無の魅力は以下5つです。
- 物件の1階が地域センター、高齢者向けセミナー参加可能
- 家賃が安い(月額63,000円~)
- 個室4部屋、プライベート重視の人におすすめ
- 週2回の見回り・手厚いサポート
- 隣の駅には日帰り温泉がある
それぞれの魅力をみていきましょう。
物件の1階が地域センター、高齢者向けセミナー参加可能
シニアライフ田無は、3階建ての建物です。
1階には「プラスライフ田無地域センター」があり、高齢者向けセミナーを開講中です。
地域センターを通じたイベントで、地域の方や高齢者の方との交流があります。
2階と3階が住居スペースになっており、共有部分にはキッチン・リビング、屋上にはサンルームがあります。
屋上ではガーデニングや日光浴を楽しむことができ、BBQも楽しめる環境です。
家賃が安い(月額63,000円~)
シニアライフ田無の家賃は43,000円~。
家賃に加え管理費10,000円・水道光熱費10,000円、敷金は賃料1ヶ月分で礼金はありません。
家賃と管理費・水道光熱費をあわせて、月額63,000円~です。
シニアライフ田無は、都内の高齢者シェアハウスではリーズナブルな価格帯。
屋上が利用可能な高齢者シェアハウスは珍しいため、環境面でかなりお得といえます。
月々の食費を加味すると、毎月約10万円もあればじゅうぶん暮らすことができるでしょう。
個室4部屋、プライベート重視の人におすすめ
シニアライフ田無では、個室4部屋を完備しています。
家具家電付きで、家具を買い集める・設置する手間がありません。
孤独になりがちな高齢者の暮らしですが、シェアハウスで生活することで毎日の交流があり認知症予防にもつながります。
週2回の見回り・手厚いサポート
シニアライフ田無は元気なシニア向けのシェアハウスです。
そのため、介護スタッフやヘルパーは常駐していません。
しかし、週に2回ほど見回りを兼ねて、シェアハウスの点検やお花の水やりなどにスタッフが来訪します。
困ったことがあれば電話で対応を受け付けているので、安心して生活を送ることができるでしょう。
隣の駅には日帰り温泉がある
西武新宿線で隣駅(花小金井駅)まで出れば、日帰り温泉施設の「おふろの王様」があります。
泉質はナトリウム(塩化物温泉)で、岩風呂や高濃度炭酸泉、寝湯に壺湯、蒸風呂まで揃っているのが嬉しいポイント。
気が向いたら電車に乗って1駅で温泉を堪能できるのは魅力的ですね。
高齢者シェアハウスの利用者は増加中!シニアライフ田無以外の物件もご案内可能です。
高齢者シェアハウスについて、概要や選び方、事例物件を紹介しました。
孤独になりがちなシニアの暮らし。
しかし、高齢者シェアハウスを活用すれば、適度な交流を日々満喫でき、毎月の生活コストをおさえて生活することができます。
グローバル医職住では、本記事で紹介したシニアライフ田無以外にも高齢者シェアハウスのご案内が可能です。
「シェアハウスの入居を悩んでいる、もっと詳しく知りたい」など、あなたの疑問に親身に対応させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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