「日本に帰りたい」と願う背景にあるものとは?【海外在住日本人のリアル】

新型コロナウイルス感染症の影響により、「日本に帰りたい」と願う海外在住日本人が急増しています。

いったいどのような背景から、日本に帰りたいという願いが生まれているのでしょうか。

また、やっと日本に帰れたとしても、待ち受けているのは厳しい現実。

海外在住日本人の困難は、募る一方です。

この記事では、コロナ禍において海外在住日本人が帰国を願う理由と、日本で待ち受ける現状について紹介します。

海外在住日本人が「日本に帰りたい」と願う3つの理由


新型コロナウイルス感染症の影響を受け、海外在住日本人の生活状況に大きな変化がありました。

問題となっているのは、仕事面・住居・金銭面に関する変化です。

海外在住日本人が「日本に帰りたい」と願う背景には、おおきく3つの理由があります。

1.仕事を解雇された
2.学生寮から出ていくよう要請があった
3.金銭的余裕がなくなった

これまで海外でじゅうぶん生活できていたものの、コロナ禍で日本に帰らざるをえない状況にみまわれています。

現地就職した日本人や、フリーランスとして海外で働く日本人。

社会人だけでなく、留学生も困窮している状態です。

海外在住日本人への支援が行き届いていない


海外に住む日本人に対して、日本政府からの支援が疑問視されています。

話題となったのは、特別定額給付金です。

特別定額給付金とは、日本国民に対して、現金10万円を一律で給付するという内容でした。

「日本人であれば貰えるもの、みんな貰っているもの」という認識でしょう。

しかし、10万円の給付対象者は、日本国内に住民票がある人のみです。

海外在住日本人の場合、海外転出届を出し、日本から住民票を抜いているケースがほとんど。

そのため、日本人であっても海外に住んでいるため、10万円の給付を受けることができませんでした。

海外在住日本人への支援を検討するも、進展なし

一部、海外在住日本人にも給付をという試みもありましたが、進展はありませんでした。

在住先の国で、海外在住日本人に対する金銭的支援は無いに等しい状況ということは、目に見えています。

そうした状況下であっても、日本政府からの海外在住日本人への配慮はなしという結果に。

SNSの投稿では、「同じ日本人なのに」という声や、「海外に住んでいるというだけで、見放されている感じ」といった声が目立ちました。

海外在住日本人の生活を考慮した政策はないのかと、疑問を抱く人も多くいることでしょう。

アメリカ在住者が日本帰国を願う理由:子ども・医療・言葉

海外在住者の多くは、アメリカに住んでいます。

短期・長期の海外移住者の割合を見ても、「住まいはアメリカ」というケースが圧倒的に多いです。

アメリカ在住日本人が、日本へ帰りたい理由として、子ども・医療・言葉の3つがあります。

悩みの事例1.子どもの進路・友人関係を考えると、アメリカに残るべき?

まずはじめに、子どもの悩みから見ていきましょう。

アメリカで育った子どもの進路や友人関係を考慮した際、「日本に帰りたいけれど、子どものためにアメリカに残った方が良いのでは」という悩みにつながります。

海外で進学を続けた場合、いざ就職時で日本へ帰ってもマッチする就職先が見つからないという声が多くあります。

文化や言語の壁が大きいようです。

また、友人も一気にいなくなってしまいます。

親としては、日本帰国がお子さまにとって本当に良い選択なのかと、悩みが深まることに。

このように、お子さまに関連した悩みから、日本帰国をなかなか決断できないアメリカ在住者が多くいます。

悩みの事例2.老後、医療面が心配。日本の方が安心?

次に、医療の問題です。

医療の問題には、言葉の問題も深く関係しています。

老後を考えた際、「アメリカよりも日本の方が安心」という声が多数あるのが現状です。

また、医療機関にかかる際、症状を正しく伝えられるかという点において、言語の壁があります。

いくら日常会話・ビジネスで英語が堪能であったとしても、体や心が弱っているときに、繊細な症状を言葉にするのは難しいこと。

日本帰国を願うものの、お子さまの将来を考えるとためらってしまう。

ただ、自身の健康面を思うと、日本の方が良いのではという悩みが同時に生まれ、日本帰国を深く悩むようです。

NYから日本へ一時帰国、自己負担する費用が大きい


コロナ禍であっても、日本へ一時帰国しなくてはならない事情を抱えた、海外在住日本人。

PRESIDENT WOMANにて、NYに住む海外在住日本人のリアルな様子が掲載されました。

記事の中から、帰国時に必要となる費用について、感想とあわせて一部抜粋して紹介します。

2週間の隔離期間、宿泊・移動費はすべて自腹

私はAirbnbを通じて、15泊で約10万円の都内の民泊一軒家を確保。タクシーも含めた公共交通手段の利用は一切禁じられており、一律1万5000円のハイヤーで移動した。これだけで、それなりの額に上る。
引用:PRESIDENT WOMAN

航空券代だけでも、往復でかなりの金額になるでしょう。

加えて、2週間の隔離期間中の宿代・交通費について、個人で負担しなくてはなりません。

金銭的負担が大きく、日本に帰れない海外在住日本人


日本に帰りたいと願う、海外在住日本人。

海外において、すでに金銭的に困窮しているにも関わらず、日本へ帰るとなるとかなりの費用がかかります。

航空券代とあわせて、2週間の隔離期間中の宿代・交通費。

これらの費用面などの理由から、日本に帰りたくても帰れない海外在住日本人が増えているのです。

海外在住日本人に対して、手厚いサポートをする団体


日本に帰りたいけれど、なかなか帰れない状況が続く、海外在住日本人たち。

いざ日本へ帰国できることになったとしても、航空券・隔離期間中の費用が、大きな負担となっています。

また、隔離期間後に困るのが、日本での住まいです。

「コロナが落ち着くまで日本にいて、海外へ戻らなくては」という事情を抱える人もいることでしょう。

株式会社イチイが運営する当サイト「グローバル医職住ラボ」では、海外在住日本人の事情を考慮した住まい探しを、積極的にサポートしています。

日本で生活をする期間や家賃など、希望にあわせてご案内することが可能です。

海外在住の方へ。日本に帰りたい悩みを、一緒に解決しませんか?

海外在住の方へ向けて、日本に帰りたい理由と帰国後の現状を紹介しました。

日本に帰りたい悩みが募るなか、帰国後は住まいや仕事面での問題が発生します。

数々の心配事を前に、日本帰国を諦めてしまうかもしれません。

そうした時に参考になるのが、帰国者のアドバイス。

グローバル医職住ラボでは、海外在住経験・現在海外に住むスタッフによる、無料相談会を実施しています。

また、海外生活での経験を活かして働ける、住まいのコンシェルジュも募集中です。

お一人で悩みを抱えることなく、一緒に解決策を探しませんか?

少しでも興味があるという方は、下記ボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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