【日中でどう違う?】日本の中国の「衣替え」の違いについてご紹介

明日から11月! 気象情報によると、今年は平均気温が例年と比べて2〜3度ほど高い日が多いようです。とはいえ、最近は1日の寒暖差が大きく、そろそろ衣替えが必要です。皆さんも、衣替えの準備を考えていることでしょう。そこで、今回は「衣替え」をテーマに、日中の衣替えの習慣やその歴史についてご紹介します。

日本の衣替えの時期と歴史について

衣替えとは、季節が変わる際に、衣類を収納から出して洗濯し、季節に合った新しい衣類に入れ替える習慣のことです。

日本では、春(4月)と秋(10月)のタイミングで貴族が着物などの装束を入れ替えていたことが始まりとされ、その後、武家社会が到来してからは春夏秋冬の合計4回行われるようになったとされます。

衣替えとは文字の通り、収納していた季節外れの衣類を取り出し、季節に合ったものと入れ替えます。例えば春には冬物をしまい、夏物を出し、秋にはその逆を行います。ちなみに学校や会社などで制服等の衣装が指定されている場所では、一般的に夏服が6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日と定められていますが、これは明治維新で新暦が採用されてから制定されたとされています。

また、季節の変わり目は百貨店やアウトレットモールなどでもセールが行われるので、この時期にいらない洋服を回収するリサイクルイベントなども多く開かれています。

中国にも衣替えはあるの?

もちろん中国でも春と秋に衣替えが行われます。これは”換季衣物”として知られています。また春秋の中国伝統行事の前に新しい服を購入し、きれいな服で伝統記念日を過ごすことで、新たな始まりや希望を象徴するとも言われています。

衣替えの習慣は中国から?

衣替えの文化は平安時代に中国から日本に伝来してきたとのこと。そこから室町時代から江戸時代にかけて一般市民に普及していったとされています。

この衣替えですが、元々は中国の宮廷で、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから始まった習慣で、中国の文化が日本の様々な伝統習慣や生活に根付いていることがわかります。ちなみに、元々は宮廷の着物や伝統衣装の衣替えということで、衣替え前後には衣服を洗ったり干したりするなど、手入れが大事と言われています。特に大事なポイントとしては、湿気の多い雨の日などに行わないこと(湿気も一緒に収納してしまうから)、収納前に洗濯やクリーニングを行うこと(虫食いや匂い防止)が大事と言われています。

皆さんはいつ衣替えをしますか?衣替えの基準について

伝統的な習慣では、衣替えは春と秋に行われますが、現代では春夏秋冬の合計4回行う人もいますが、読者の皆さんはいつ衣替えをしますか?

筆者の周りの友人に聞いてみましたが、地域によって特色がありました。例えば、北京などの北方にある都市は上海や南方の都市と比べて緯度が高いので、大体1ヶ月から2ヶ月ほど早く衣替えを行いますが、冬は室内暖房があるので半袖半ズボンなどの部屋着は通年で必要とのこと。東京、大阪、福岡などの地域では年4回衣替えを行うことが一般的ですが、沖縄では4月には夏服、11月に冬服への衣替えと、合計2回しかない場所もあります。

まとめ

このように、住んでいる地域の気候条件によって衣替えを行う季節や頻度は様々ですね。

ただ、最近の衣替え判断基準の大きなポイントは最高気温と言われています。以前と比べて現在の気候条件は大きく変わっているので、月間天気予報の気温予想などを参考にしながら衣替えを行う人も増えてきました。

読者の皆様が季節の変化を楽しみながら、衣替えが順調に行えますように。

 

【参考文献】

中国の風習にならって始まった衣替え。その歴史と衣替えのポイント。

https://www.knitmag.jp/20620

衣替え

https://www.i-nekko.jp/sahou/kirumono/koromo/

衣替えはいつする?時期の目安を春夏秋冬で紹介!衣替えの手順や収納のコツも伝授

https://shop-list.com/all/lp/column/change-of-clothes

 

 

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