【災害時に必須】知っておきたい「非常用持ち出し袋」の中身について解説

日頃から準備しておきたいのが、非常用持ち出し袋。自然災害や緊急事態に備え、大切な家族や自分自身の安全を守るためのものです。皆さんは用意していますか?

災害の訪れは予測できませんが、適切な備えがあれば不安を和らげることができます。そこで今回は、非常用持ち出し袋で用意しておきたいアイテムを解説していきます。

非常用ち出し袋「必需品」は?何をどのくらい用意すればいいの?

災害時、自宅から避難先へ行く際に必要な非常用持ち出し袋。その中身は、多くの人にとっての必需品もありますが、性別や年齢、家族構成、生活スタイルによって、必要なものは一人ひとり違います。

突然、避難しなければならない状況になった場合、あわてて持ち物を用意すると焦ってしまいます。災害は突然やってくるものだからこそ、準備をしておきたいところ。そこで、何が必要なのかわかりやすくご紹介します。

 

  1. 飲料水: 避難所でも水分補給できるよう、1ℓ以上の飲料水を入れておくと安心です。500㎖のペットボトルがおすすめです。
  2. 食べ物: 避難所の食事は炭水化物に偏りがちなので、タンパク質やビタミンが取れるレトルト食品や缶詰を入れておくと良いです。
  3. 携帯トイレ: 仮設トイレがすぐ届くとは限りません。携帯トイレは必須アイテムで、数日間分用意しておくと安心です。
  4. 衛生用品・救急用品: アルコール消毒液やウエットティッシュ、マスクなどを持参しましょう。けがのに備えてばんそうこうや包帯も入れておきましょう。
  5. 歯磨きセット: 歯磨きは感染症リスクを低減するために重要です。歯磨きシートも用意しておくと便利です。
  6. ランタン・ヘッドライト: 両手が空くような床に置けるランタンやヘッドライトを持っておくと夜の行動が楽になります。
  7. 下着(使い捨て下着・着圧ソックス): 衛生を保つために使い捨ての紙の下着やおりものシートが役立ちます。着圧ソックスは血流を良くするために役立ちでます。
  8. 季節グッズ: 季節に合わせて中身を入れ替えましょう。冬はカイロや防寒具、夏はタオルを多めに。雨に備えてレインコートも忘れずに。
  9. 携帯ラジオ: ラジオは災害時の情報収集に役立ちます。電池式、手回し充電式、ソーラー充電式のものがあります。

災害時に女性に必要な備品について

 

過去の東日本大震災や熊本地震などの被災地では、「避難所で急に生理が始まったが、生理用品が足りずに困った」といった問題が報告されています。災害に備える際、女性にとって心配事を少しでも減らすために必要なものを用意しておくことが重要です。

【女性が備えておきたいアイテム ポイント!】

・生理用ナプキン:災害によるショックやストレスで生理が不規則になることもあります。予期せぬ時に備えて生理用ナプキンを用意しておくと安心です。

・おりものシート:下着を交換できない状況でも、おりものシートを使用することで清潔さを保つことができます。

・尿取りパッド:避難生活で普段と違う環境になると、失禁や尿漏れが起こりやすくなる場合があります。

・化粧水やクレンジングシート:避難所などのプライベート空間が限られる場所では、化粧ができることが気持ちの面でも大切です。また、水を使えない時にも役立つクレンジングシートも用意しておくと便利です。

これらの備品を用意しておくことで、災害時にも女性の健康と衛生を守ることができます。被災時の不安を和らげるために、準備をしっかりとしておくことをおすすめします。

災害時の乳幼児に必要なものと避難時のポイント

過去の災害では、乳幼児を抱えた親から避難所での授乳や衛生面について、不安の声が多くあがっていました。乳幼児を避難させる際のポイントをご紹介します。

【必要なものを備える】

ミルクや母乳をあげる場合は、十分なミルクまたは母乳の用意が重要です。必要な場合はミルクを保存・温めるための携帯用の温水器や保冷剤なども用意しておきましょう。

赤ちゃん用の哺乳瓶や乳首、消毒用のポットや瓶洗い用品なども忘れずに持参します。

【授乳やおむつ交換スペースの確保】

避難所には授乳やおむつ交換を行うためのスペースを確保するようにします。他の避難者とのプライバシーを守りながら、赤ちゃんのケアができる環境を整えることが大切です。

【衛生面に配慮】

母乳をあげている場合は、手洗いを徹底してから授乳するよう心掛けます。また、哺乳瓶や乳首を使用する際にも清潔に保つことが重要です。

【乳幼児用の飲料水と食事】

乳幼児は成人と違い、特別な飲料水と食事が必要です。避難所では乳幼児用の飲料水や食事を用意し、健康を守るための配慮をしましょう。

【健康管理と必要な薬品】

赤ちゃんが持つ特有の健康問題に対応するため、乳幼児用の薬品や医療用品を用意しておくと安心です。

乳幼児を持つ親が安心して避難生活を送るために、周囲の人々が協力し、環境作りに配慮することが重要です。

特に母乳をあげる場合は、適切な環境を整えて母子ともに健康を維持するよう心がけましょう。

災害の時に頼れる防災用品30点!

いざという時の備えに役立つ、頼りになる防災アイテム30点を更にご紹介します。

【安心の30点セット】
(1)リュックサック
(2)緊急用ホイッスル
(3)2WAYドライバー
(4)ミニカッターナイフ
(5)圧縮袋
(6)予備袋(小銭入れ)
(7)筆記用具セット
(8)歯ブラシ×3
(9)綿棒×20
(10)マスク×3
(11)携帯トイレ×3
(12)ポリ袋45L×3
(13)紙皿×3
(14)プラカップ×5
(15)割り箸×5
(16)スプーン・フォークセット
(17)2WAY懐中電灯
(18)ラバー手袋
(19)布テープ
(20)お薬ケース
(21)レインポンチョ
(22)EVAサンダル
(23)アルミシート
(24)アルミブランケット
(25)エア枕
(26)非常用給水バッグ
(27)ラップ
(28)アルミホイル
(29)ボディタオル
(30)ティッシュ

非常用持ち出し袋に入れる際はアイテムを絞ろう!

非常用持ち出し袋に入れるものは、持ち出し可能な範囲内に絞ることが重要です。無理なく持ち運べるように注意しましょう。

【重さ】 あれもこれも必要と、非常用持ち出し袋に入れすぎるのは注意が必要です。荷物が重くなると、避難するスピードが遅れる恐れがあり、命にかかわる場合もあります。男性は約15kg、女性は約10kg程度を目安に、避難所まで無理なく持ち運べるような重さを考えましょう。

【置き場所】 押し入れなどにしまい込むのではなく、寝室や玄関の近くなど、確実に持ち出せる場所に非常用持ち出し袋を置いておきましょう。緊急時にすぐに手に取れる位置に配置することで、迅速な避難が可能になります。

【定期的な見直し】 非常用持ち出し袋の中身は定期的に点検しましょう。季節によって必要なものを入れ替えたり、水や食料の賞味期限をチェックしたりすることが大切です。期限が切れているものは早めに交換し、常に最新の状態を保ちましょう。

これらのポイントを念頭に置いて、防災用品を用意しましょう。いざという時でもすぐに持ち出せるような対策が大切です。地域の特性や個人のニーズに応じて、適切な準備を行いましょう。安全な日常をお過ごしください。

 

【関連記事】

【日本にいる外国人居住者は必見】風水害対策や災害時対応を解説!

【参考資料】

NHK災害列島

東京消防庁

水害から命と暮らしを守る

江戸川区防災安全

 

■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
より詳しくはこちら

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