不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織されている(一社)不動産女性塾(塾長:北澤艶子氏)は、9月10日(火)に明治記念館にて実務に特化したセミナーを開催しました。
曽根恵子氏は「不動産の実務経験を生かせば相続の実務家になれる!」をテーマに講演を行い、その後、7つのテーブルに分かれて、お弁当を食べながらディスカッション形式のグループワークが行われました。筆者もこのセミナーに参加し、大変勉強になりました。その様子を紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
講師 曽根恵子氏 プロフィール
曽根 恵子氏
株式会社夢相続 代表取締役
「相続コーディネート実務士」の創始者として、これまでに1万5,000件以上の相続相談に対応。感情面や経済面に配慮した“オーダーメード相続”を提案し、夢相続を運営。相続プランを通じて「家族の絆が深まる相続の実現」をサポートしている。
【主な著作】
「相続発生後でも間に合う完全節税マニュアル」
「相続税を減らす生前の不動産対策」など、計44冊
【メディア出演】
NHK「あさイチ」「ゆうどきネットワーク」、TBS「はなまるマーケット」など
不動産の実務経験を活かせば相続の実務家になれる
講演の主な内容は以下のとおりです。
- 相続対策の提案サポートの必要性
- 相続実務士®のコンセプト
- 相続実務における売上の作り方
- 不動産対策が節税につながるポイント
- 相続プランの事例紹介誰にも必ず「死」は訪れます
曽根恵子氏は、これらの内容について詳しく紹介してくださいました。
不動産業界、士業、ファイナンシャルプランナーなどの知識や経験をお持ちの方は、相続実務士という新しい職域で、現在の収入に加え、さらに倍以上の売上を生み出すスキルを学ぶことが可能です。共に相続問題でお困りの方々をサポートしてみませんか?
次に、これら5つの内容について詳しくご紹介いたします。
相続実務士とは?相続実務士に求められるスキルとは
―なぜ相続に不動産の実務ができる人が必要になるのでしょうか?
曽根氏:これはある会社の事例ですが、長く付き合いのあるオーナーから深刻な悩みの相談を受けました。そのオーナーは2億円の財産に対して相続税が3,340万円がかかり、支払いに困っていたのです。この問題を受け、さまざまな不動産購入などを通じて相続対策を行い、結果的に財産の評価額は3,360万円に下がり、相続税はゼロとなりました。このように、相続対策によって節税ができ、顧客も大変助かったと言ってくださいました。
―相続を取り巻く現状
曽根氏:相続対策をしていないと、以下のような悲惨な状況が起こり得ます。
① 感情面
家族間で争いが生じ、調停や裁判、絶縁、空き家の増加、不動産の共有など、さまざまなトラブルが発生します。
② 経済面
余分な相続税の負担が生じ、財産が減少し、資産が増えなくなります。
―相続実務士の役割とは?
曽根氏:相続対策の提案とサポートを行う仕事です。感情面では家族が円満になるように、経済面では資産の活用や節税をサポートします。相続相談では共感を持って寄り添い、解決を図るとともに、相続対策では「見える化」「分かる化」を実現します。
―相続対策ができる専門家とは?
曽根氏:生前対策の知識がある人材です。これを有しているのかが非常に重要です。感情面では家族とのコミュニケーションを大切にし、揉めない対策を取ります。経済面では、財産をしっかりと活用して相続対策を行うことが求められます。相続後には、弁護士、税理士、司法書士に相続手続きを依頼します。相続が発生する前に、提案やサポートができることが必要です。
感情面・経済面どちらにも寄り添う(株)夢相続
曽根氏が設立した「株式会社 夢相続」は、相続に関する総合的なサポートを提供する専門企業です。感情面・経済面の両方に配慮し、オーダーメードの相続プランを通じて、顧客一人ひとりに合った節税や遺産分割の対策を提案しています。不動産の活用や相続税の軽減、家族間の円満な相続をサポートすることを目指し、これまでに1万5,000件以上の相続相談に対応してきた実績を持ちます。
夢相続は、家族が笑顔で迎える理想的な相続の実現を目指し、相続の悩みに寄り添いながら具体的な解決策を提供する信頼できる存在です。
まとめ
相続といえば、多くの人は銀行や大手の企業に任せれば良いと考えがちですが、経験豊富な相続専門家を選ぶことで、親身に税金対策を行い、相続税を軽減し、遺産分割をスムーズに進めることができます。したがって、大手の手続きに頼るだけでなく、事前に相続不動産の実務経験がある相続専門家を選ぶことが重要です。
誰もがいずれ相続に直面します。事前にしっかり準備をして、家族全員が幸せに笑顔で迎えられる相続を目指しましょう。
次回は、相続実務士®のコンセプトや、不動産対策による節税のポイントについて取り上げたいと思います。
【写真】一部は不動産塾ネットより
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■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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