【熱中症対策の違い】日本は梅干し、中国では〇〇!

夏が来ると、私たちが直面するのが熱中症。

特に最近は地球温暖化の影響を受けて、記録的な猛暑や異常気象が増えています。北京では最近40度を超えた日があり、ニュースやWeChatのモーメンツで話題になりました。

夏本番を迎えるにあたり、熱中症対策を知るのは必須です。しかし日本と中国とでは熱中症対策のアプローチが異なるようです。

そこで今回は、日本と中国の熱中症対策や伝統的な冷却方法をご紹介します。

日本の熱中症対策と伝統的な冷却方法

まず、日本の熱中症対策を見てみましょう。日本では、水分と塩分の補給が重要視されています。暑さで発汗することにより失われる水分と塩分を、スポーツドリンクなどで適切に補給することが推奨されています。以下が、熱中症対策で推奨されている食品です。

梅干し

経口補水液に含まれる食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムは、梅干しにも含まれています。クエン酸は疲労回復にも効果があり、夏バテ予防に最適です。1日に1〜2個を目安に摂取すると良いでしょう。

すだち(酢橘)

日本の伝統的な柑橘類の一つであり、熱中症対策に効果があるとされています。すだちに含まれるクエン酸やビタミンCが、疲労回復や体温調節をサポートし、熱中症予防に役立ちます。すだちを絞って水やお茶に加えるか、料理に使用することで効果を得られます。

そうめん

夏には冷たいそうめんが日本の定番食品です。そうめんは軽食として食べやすく、体を冷やして体温上昇を抑える効果があります。

うなぎ

夏の日本では、「土用の丑の日」という特別な日にうなぎを食べる習慣があります。うなぎにはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、疲労回復や暑さ対策に効果的です。

食事以外の伝統的な冷却方法

日本の伝統的な冷却方法が「うちわ」や「扇子」。また、縁日や祭りでは「かき氷」が人気で、涼しさを感じさせてくれます。

以上が日本の熱中症対策や伝統的な冷却方法についての情報です。

中国の熱中症対策と伝統的な冷却方法

次に、中国の熱中症対策や伝統的な冷却方法についても学んでみましょう。

中国では、中医学的な観点から、陰陽のバランス、つまり体の熱と冷えのバランスを保つことが重要とされています。

中医学では、食物を「温」「熱」「寒」「涼」の四つの性質に分ける「四気/四性」、またはこれに「平」を加えて「五気/五性」という考え方があります。

体内に熱がこもっているときには、「涼」「寒」の食材を摂ることで、体内の余分な熱を冷ましたり炎症などを抑えたりする働きがあるとされています。

緑豆スープ

緑豆スープは、中国でよく飲まれる伝統的な飲み物です。暑い夏には体を冷やすために食されます。冷たくて爽やかな味わいで、暑い夏にピッタリの飲み物です。冷蔵庫で冷やした後、お好みで氷を加えたり、レモンの絞り汁を加えたりするとさらに美味しくいただけます。ぜひ試してみてください。

冬瓜

冬瓜は水分が豊富であるだけでなく、栄養価も高い食材です。特に夏の暑い季節には、冬瓜の涼しい味わいと栄養価が、体をクールダウンさせるのに役立ちます。

冬瓜の主な栄養素は以下のとおりです。

  1. 水分: 冬瓜は約94%が水分で構成されています。そのため、水分補給に優れた食材として知られています。
  2. ビタミンC: 冬瓜にはビタミンCが含まれており、免疫力の強化や抗酸化作用に役立ちます。
  3. カリウム: 冬瓜にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体液バランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能をサポートします。
  4. ビタミンB群: 冬瓜にはビタミンB群(ビタミンB1、B2、B3、B6)が含まれており、エネルギー代謝や神経機能の維持に寄与します。
  5. 食物繊維: 冬瓜には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を改善し、消化や排便をサポートする役割を果たします。

白菜

白菜はさっぱりとした味わいや食感があり、栄養価も豊富です。ビタミンCや食物繊維、カルシウムなどが含まれており、健康にも良い食材と言えます。白菜の爽やかな味わいと栄養価を活かして、夏の食事に取り入れてみることをおすすめします。

スイカ、トマトなどの水分の多い食材

スイカは夏の代表的なフルーツであり、その豊富な水分含有量と甘い味わいから、夏の暑さを癒すために人々に愛されています。トマトも夏に人気のある野菜で、ビタミンCやリコピンなどの栄養素も含んでおり、健康にも良い食材として知られています。

緑茶やハーブティー

冷たいものは過剰に摂取すると体内のバランスを崩すとも言われており、暑さ対策として温かい飲み物を飲むことが推奨される場合もあります。そこで中国では、一般的に飲まれる緑茶やハーブティーも暑さ対策の一つとされています。緑茶を意外と思われる人もいるかもしれませんが、中国は緑茶の生産国であり、緑茶は中国茶文化の重要な一部です。また、ハーブティーも中国で長い歴史を持つ飲み物であり、さまざまなハーブや植物の組み合わせが利用されています。

一般的に以上が挙げられます。

日本と中国の熱中症対策や伝統的な冷却方法は、文化や思想の違いを反映しており、両方とも非常に興味深いです。それぞれのアプローチが、自国の風土や歴史、伝統に根ざしていることが感じられます。

しかし、どちらの方法も、人間が暑さと上手に付き合い、健康を維持するための知恵を詰め込んでいます。夏の快適な過ごし方を見つけるために、それぞれの方法を理解し、自分に適した対策を取り入れましょう。

【参考文献】

梅干しは熱中症に良い?梅干しと熱中症の関係について解説

第9回 中医学の根幹をなす思想~陰陽学説とは~

凉性食物有哪些?夏季如何吃才安全

食物四性(温凉寒热)的分类及适应人群(附食物属性图)

熱中症対策に「五性(ごせい)」を取り入れてみては?

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