政府は6月19日、県をまたいでの移動の自粛を全国的に解除する方針を発表しました。となると、国内旅行をしたいと思う在留外国人も多いのではないでしょうか。
226ヵ国16万人以上の在留外国人が登録している日本最大級のメディアを運営する、株式会社YOLO JAPANは、同サイト会員の在留外国人に新型コロナウイルス終息後の観光に関するアンケート調査※を実施しました。在留外国人の行きたい場所や、訪れる際に重視する点などは一体どのようなことでしょうか。浮き彫りとなった在留外国人の国内旅行についてご紹介します。
※アンケート実施期間:2020年04月27日~2020年05月11日、回答者:63ヵ国372名のYOLO JAPAN会員
在留外国人が行きたい場所は、日本人からも人気のあそこ!
最初に訪れたい旅行先について聞きました。すると1位に選ばれたのは沖縄県(139名、37%)。2位東京都(112名、30%)、3位北海道(101名、27%)、4位大阪府(94名、25%)、5位京都府(90名、24%)という結果に。いずれも日本人観光客にも人気が高いエリアです。同エリアは在留外国人にも関心が高いことがわかりました。
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在留外国人が旅行先に重視するものとは?
次に、旅行先に選ぶ際に重視する点を質問。するとベスト3は「特色が出る食事や宿泊施設の質(62%)」、続いて「面白いイベントがあること(56%)」、「混雑していない(53%)」となりました。「混雑していない」はまさに現在の新型コロナ感染症を踏まえた上での回答と言えるのではないでしょうか。また「近場であること(29%)」より遠方への旅行に需要があることもわかりました。
その他「衛生面への配慮がされていること(47%)」も半数近くの会員が回答。こちらもwithコロナ時代において重視されることがわかりました。
在留外国人が考える、訪日外国人の求めるもの
また、在留外国人が考える、コロナ終息後に日本に訪れる外国人について聞いてみました。
まず、「コロナ終息後に海外から外国人が日本に訪れると思う」と回答したのが在留外国人会員の95%という結果に。その理由として、「日本にある観光地に行きたいから」(84%)や「日本文化を体験したいから」(81%)という声が多く、諸外国と比較しても日本固有の観光地・文化を体験することへの関心が高いことが明らかとなりました。加えて、開催が来年に延期された東京オリンピックを控えていることも理由として挙げられました。
訪日外国人を誘致する方法を在留外国人に聞いてみると、日本の文化体験(82%)を筆頭に、地方の料理やお酒(62%)など、地方での色濃い日本文化体験ができるプランが多く挙げられました。一方で、三密に配慮したプライベートツアー(22%)やインターネットでの疑似体験(17%)は支持されていません。感染拡大を考慮した新しい形式の旅行よりも、実際に体験するものが人気のようです。
在留外国人が行きたい場所も日本人からも人気の高いエリアであること、またwithコロナ時代であることを配慮しつつも、実際に体感できるコンテンツが人気であることが今回の調査でわかりました。withコロナとはいえ、在留・訪日どちらの外国人が日本に関心を寄せていることが浮き彫りとなったと言えるのではないでしょうか。
出典:PRTIMES