食育やキャラ弁の創作を熱心に取り組む叶 霖(イエ リン)女史。彼女が作ったお弁当作品はサンリオ、BANDAI、HDC神戸、日本ハム、カゴメ、LOFT、味の素などのキャラ弁コンテストで多数受賞しました。
日中雑誌でも連載、特集も多数組まれ、ドキュメンタリーショートフィルム『最も美しい愛、あなたの為にお弁当を作りたい』など出演。ネット配信累積視聴数は566万回にも達します。ほか画家、絵本作家、ゲームデザイナー、テキスタイルデザイナーとしても活動しています。
今回は、叶 霖(イエ リン)女史がどのように日中キャラクター弁当食育文化交流を続けてきたのかを伺ってきました。どうぞご覧ください。
■プロフィール
名前:叶 霖(イエ リン)
日中水墨协会副会長
日本華人美術家協会理事
東京工芸大学芸術学部教育補助
日本のファッションブランド テキスタイルデザイナー・ゲームデザイナー
neinei食育やキャラクター弁当創始者
日本弁当協会顧問
食育メニュープランナー
キャラクター弁当を始めたきっかけは?
━━━叶霖先生は画家でありますが、どのようなきっかけでキャラ弁を始められましたか?
私がキャラ弁を作り始めたきっかけは、子どもたちに栄養バランスの良い食事を提供し、偏食を防ぐためでした。子どもたちが毎日「弁当にどんなアイデアが詰まっているか」を最も期待していると知り、研究を続けることにつながりました。続くていく中で、弁当作りのプロセスが子どもたちとのコミュニケーションのよい機会であることに気づきました。シンプルな好みの話から、生活や学びに触れるさまざまなトピックに展開していきます。私は、キャラ弁をとおして子どもたちの成長の各段階を共にすることを望みました。
日本と中国の弁当の違いとは
━━━日本にはキャラ弁はあります。中国と日本の弁当の違いはなんですか?
最近、中国のお弁当文化は大きく変化しました。以前は、お弁当はご飯と1〜2品のおかずが基本的なもので、とてもシンプルでした。
日本のお弁当文化は中国と深い関わりがあります。日本語の「弁当」は中国語の「便当」と発音が似ていますが、実は「便利」という意味の名前であり、南宋時代に起源する俗語から来ています。
室町時代(1336年〜1573年)には、竹細工の食器に食べ物を入れる習慣があり、中国では古代から「如意籃」という大型の食器があり、それが「便利でしやすい」という意味で「便当」と呼ばれるようになりました。「便当」が最初に日本に伝わったときは、「便道」「辨道」という漢字で対応していましたが、次第に現在の「弁当」に進化し、「BENTO」という単語が欧米の生活辞書に登場されました。
日本では今でも、学生から大人までお弁当を持参する人は少なくありません。特に、妻が夫のために作る「愛妻弁当」、母親(または父親)が子どものために作る「愛情弁当」など、家庭の味わいがあるお弁当は、作る人と食べる人とのコミュニケーションの一つであり、「愛の味」です。
日本のキャラ弁は、日本の中学生の母親が考案したもので、反抗期に入って自分と話をしなくなった子どもとのコミュニケーションを図るために、形を整えた弁当を子どもに持たせて話題を起こす方法を考案したものです。
このキャラ弁はたちまちブームとなり、徐々に弁当文化の一形態として人々の生活に溶け込んでいきました。現在、このような弁当は進化し、様々な形式や分野が登場しています。例えば、毎日の贈言を海苔で切り出したり、妻が毎日弁当を謎解きにするように作り、夫が弁当を食べた後に携帯電話で妻と答え合わせをするなど、昼食時間に無限の楽しみを加えています。弁当を作る母親や妻たちは、自分たちの方法で家族との交流をしています。
弁当を作る時に一番大事にしているものは?
━━━弁当を作る時に一番大事なものは何ですか?
弁当は子どもたちのランチであるため、特に栄養バランスに気を付け、味・香り・見た目にも気を配っています。同時に、私は日本に住んでいるけれど、祖国の故郷は私の心の中で常に大事な位置にあります。子どもたちに私の故郷の味を小さい頃から味わってもらい、自分たちのルーツを覚えさせようと思っていました。弁当をきっかけに、中華民族の要素を表現し、中国風のストーリーを伝えることができます。
生活の小さな幸せを弁当の中で見つけ、芸術のように生活をすることができます。芸術は限られた紙面上に表現するものではありません。日常の生活のなかで、人々は気分を高めるような感覚を経験することができます。このような細かい感覚を集め、美しさを積み重ねていくことが、美的感覚を養うことにつながります。生活に専念し、多忙な日々の中で生活から感動を感じ、内面の喜びを体験し、それらの小さな美しいものを集めて、生活に新しい美と幸福感をもたらすことができます。
世界各国にファンがたくさん
━━━先生はキャラ弁で日本のみならず世界各国にもたくさんのファンがいます。これまでの功績を教えてください。
“neinei食育キャラ弁”の創始者として、芸術美学を食生活と子ども教育に取り入れ、日本キャラ弁最優秀賞を初の華人として受賞されました。
日本メディアにより「在日華人キャラ弁第一人者」と称されました。ほか2年連続で日本政府観光局の年間キャラ弁シリーズ専門コラム記事を執筆。中国、香港、台湾で、児童食育美育のベストセラー書籍『好想为你做便当(あなたの為にお弁当を作りたい)』、『给孩子的四季便当』、『给孩子的最萌便当』などを出版し、『ミシュランガイド』に推薦され、「書店推薦年間ベストセラー」に選ばれました。
また中日のテレビ番組に出演し、国内の大学、児童教育者、中日の親子団体のために食育とキャラ弁の講演を行っています。個人の業績はドキュメンタリー映画に撮影され、ネット配信累積視聴数は566万回に達しました。中国中央テレビ局(CCTV)の「華人世界」では2回も特集を放送されました。
叶 霖(イエ リン)女史は、中国魯迅美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、1991年来日。日本大手企業の企画デザイナーを経て、長年の芸術活動をベースに研鑽を重ね、多分野で活躍しています。
画家として、絵画作品は日本企業や寺院、コレクターに収蔵されるほか、絵画展を多数開催、「中国優秀芸術家展」金賞受賞されました。
この度は忙しいところ取材に応じてください本当にありがとうございました。是非またの機会には多分野での活躍を伺いたいと思います。どうぞご期待ください。
예린 여사가 어떻게 일중 식육 문화 교류를 이어나갔는가?
여기서는 예린 여사가 어떻게 일중 캐릭터 도시락 식육 문화 교류를 이어나갔는지 들어보았습니다. 예린 여사는 식육 교육과 캐릭터 도시락 창작에 열심히 참여하여 도시락 작품은 산리오, BANDAI, HDC 고베・닛포 함・카고메・LOFT, 아미노모토 등의 캐릭터 도시락 콘테스트에서 다수의 수상을 하였습니다. 일중 잡지에서도 연재되고, 특집도 다수로, 다큐멘터리 쇼트 필름 “가장 아름다운 사랑, 당신을 위해 도시락을 만들고 싶어” 등 출연, 넷플릭스 누적 시청수는 566만회에 달합니다. 그 외 화가, 그림책 작가, 게임 디자이너, 텍스타일 디자이너로도 활동하고 있습니다.
采访“neinei食育花式便当”の創始者
我们采访了叶霖女士,了解她如何持续开展中日花式便当食育文化交流。 叶霖女士热衷于食育和花式便当创作,其便当作品曾多次获得三丽鸥、万代、HDC神户、日本火腿、加茂美、LOFT、味之素等花式便当比赛的多项奖。 她的作品还曾被刊登在中日杂志上,得到了多次报道和特别报道。她也参演了纪录短片《最美的爱,我想为你做便当》,并在网络上累计观看次数达到了566万次。此外,她还活跃在画家、绘本作家、游戏设计师、纺织品设计师等多个领域。
“Visiting Ms. Yie Lin (neinei), a character bento box artist.”
Here, we heard about how Ms. Yie Lin has continued to promote cultural exchange between Japan and China through character bento lunch boxes. Ms. Yie Lin is passionate about promoting healthy eating habits and creating character bento lunch boxes, and has won multiple awards at character bento contests sponsored by Sanrio, BANDAI, HDC Kobe, Nippon Ham, Kagome, LOFT, and Ajinomoto. Her works have also been featured in numerous Japanese and Chinese magazines, as well as in various documentaries such as “The Most Beautiful Love: I Want to Make a Bento for You”. Her online videos have accumulated over 5.66 million views. In addition to her work as a character bento artist, she is also active as a painter, picture book author, game designer, and textile designer.
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
⇒より詳しくはこちら