世界を旅して、写真展を開催!その魅力に迫る!シニア世代のグローバルな生き方〈前編〉


70歳をすぎても、毎年写真展、ランニング、山登りを続けている土肥先生。土肥先生の写真展をお尋ねし、インタビューをしてきました。
土肥先生がグローバルな視野をもって、どのように日本と海外で活躍してきたか、そしてその魅力についてご紹介します。
シニア世代がグローバルな視野で活躍することに興味のある方は、ぜひご一読ください。

■プロフィール
名前:土肥哲英(男性) 1945年生まれ、75歳。
神奈川県立の高等学校で国語を教える。2年間ほど中国天津にある名門校・南開大学で日本語を教えた。
その後神奈川県の高校に戻り、60歳で定年退職し現在に至る。

写真展を続けて13年、コロナに負けず!

━━━土肥先生は毎年写真展を開催していますが、今年で何年目になりますか?
土肥先生:写真展は今年で13年目になります。
━━━写真展開催のきっかけは何ですか?いつ写真を撮るのでしょうか?
土肥先生:若い時からよく山登りをしていました。山に登り珍しい花があれば、すぐ写真に撮っていました。
私の山の仲間たちが写真展を開いた時、私が写真をみて、これはこうした方がいいぞ、これはちょっとねと批評をしたら、そういうことを言っているのだったら、自分も写真展をやってみろ、そうするとわかると言われました。それがきっかけで、自分だけの写真展を開くようになりました。

写真展に欠かせない写真、マラソン、登山の3点セットとは?


━━━写真展の主題はなんでしょうか?毎年どのように決めるのですか?
土肥先生:今年は「花」がテーマですが、今まで13回写真展を続けていて、海外スペーインが2回、万里の長城1回、イギリス2回、中国蓮の旅は数回、台湾1回、チベット1回、花シリーズが3回です。
写真は年度別に古い順で選んでいます。次回は同じ写真がだぶらないようにしています。

━━━来年はいつ頃写真展を開きますか?準備はいつ頃から始めるのですか?
土肥先生:コロナウイルスの影響で、各イベントが中止するなか、やるつもりでいますが、来年は不明です。実は毎年春に展示会をやりますが、今年はコロナの影響で秋になりました。
展示会の準備は3ヶ月前から始めます。4月開催の場合は、12月から準備を始めます。
━━━いつまで続けるのですか?
土肥先生:できるだけずっと続けるつもりです。
いま毎年、市民マラソン大会に出ています。三浦マラソン、ハーフマラソン、丹沢湖マラソンなどです。マラソンを続けてきた理由は、登山の体力作りのためです。登山をする度に、綺麗な花とか風景の写真を撮っています。撮った写真はまた写真展に出します。このように写真、マラソン、登山は私にとって欠かせない3点セットになっています。

夢は持ちつづけるもの


━━━これからやりたいことはありますか?あればどのようなものですか?
土肥先生:いつも瞬間瞬間その時にふれた花の写真は、継続して撮影していきたいと思っています。
若いころから登山をやっていました。登山をやれば、当然カメラが必要になる。山の写真を撮ったり、花の写真を撮ったりしていました。そして、登山をするためには体力をつけておかなければ歩けない。歩くためには、ランニングをして体を鍛えておかなければなりません。だからランニングをすれば、登山ができる。登山をすれば写真を撮る。こういう組み合わせで、写真を撮ってきました。

中国での思い出


━━━先生は中国にもゆかりがありますが、すこしお話を頂けますでしょうか?
土肥先生:中国の思い出は主に3つあります。
一つは1983年から1985年まで南開大学で日本語を教えていた時代。そのころの中国は、物はあまり多くなかったけれども、学生は優秀だったし、とても楽しくすごすことができました。
また、そのとき池上先生と偶然にある期間、南開大学で日本語の教師として一緒でした。その後日本にもどってきてからは、池上先生を中心に組織した「万里の長城への旅」に全部同行して、万里の長城はほとんど全て歩きました。
もう一つは、同じく池上先生を中心に「中国の蓮大会」に何回か数えきれないぐらい、中国各地で行われる蓮の大会に行きました。南から北、北から東西、ほとんどの地域を歩きました。またその時、北方の蓮の調査をしようということで、アムル川や黒龍江まで行って、中国側とシベリア側の蓮の調査をしました。私は冬には寒くて凍ってしまう、マイナス30度の中国国境沿いを夏に訪れて、蓮の花をみて、残念ながら時間がなくて日本に戻ってきましたが、中国はそういった意味で非常に思い出深い国です。

継続は力なり


━━━マラソンや写真展の魅力はなんでしょうか?
土肥先生:マラソンは健康的な、だれもができるスポーツです。近くの川沿いの歩道を走るだけで十分。特に大会に出る必要はないけれど、健康維持のために日々少しずつ走ることが大事だと思います。
1年ごとに自分の撮った写真を振り返り、そして自分の技術の向上を目指すのに一番だと思います。
━━━ずっと活躍できる秘訣はなんでしょうか?
土肥先生:継続は力なり。長く続けることによって、それがマラソンでも写真でも自分の身にまた戻ってきて、自分の体力又は技術を向上させることができる。だから継続は力なり。
なんでも簡単なこと小さなことでもいいので、自分がこれはできると思ったことをとにかく長く続けること、それが一番です。読書でもいい、散歩でもいい、花を見に公園に行くのでもいいです。また旅に出るのもいい。とにかく自分がこれはやっていいなと思う、これはやりたいなと思うものがあれば、特に退職して時間がある人は、自分のやりたいことを率先してやっていくことが一番です。

健康の秘訣とは?


━━━健康の秘訣を教えてください。
土肥先生:スポーツマラソンではなくて、ジョギングでもいいから、健康管理のために、毎朝又は夕方のどちらでもいいので、1キロ2キロでもゆっくり走ると、日々の健康にとてもいいと思います。
昼間仕事のある人は、朝走るとそこでエネルギーを使ってしまいますので、仕事が終わった夕方にゆっくり走って、その後お風呂に入って体を休める。それが一番の健康のもとだと思います。

■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
中国天津市南開大学卒業。早稲田大学を経て東京学芸大学教育学部修士課程修了。大学卒業後、中日の通訳翻訳や語学講師を務めた後1990年に来日。グローバル「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。

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