母国以外での生活は慣れていないことやわかりにくいことがあってストレスが溜まるもの。日本で暮らす在留外国人も小さなことでもイラっとしたり悩んでしまったりする人もいるのはないでしょうか。
今回ご紹介するのは、在留外国人に実施した「日本の銀行に対する意識調査」です。在留外国人はどのように思っているのでしょうか。早速見ていきましょう。
【調査概要】
対象:日本国内に居住している外国人500名(出身地別:アジア地域250名、欧米地域250名)
日時:2020年2月21日~2020年3月2日
実施方法:WEBアンケート
日本の銀行口座、どれくらいの人が開設しているの?
はじめに在留外国人の銀行口座の開設状況について聞いたところ、ほぼ100%(99.6%)が日本の銀行口座を開設した経験があることが判明。口座開設した理由について聞いてみると、「給与等の振込先」が82.9%、「家賃、光熱費等の引き落としのため」が51.4%と、日本の銀行口座が生活に欠かせないものであることがわかりました。
日本の銀行のイメージってどんなもの?
次に、日本の銀行に対するイメージを聞いてみると、1位「ATMなどの端末が便利(50.4%)」、2位「窓口の対応が良い(40.4%)」、3位「セキュリティがしっかりしている(33.8%)」という結果になりました。日本の銀行の技術やサービス、ホスピタリティが評価されていることが明らかとなりました。
日本の銀行、ここが嫌!
ほぼ全員が口座を開設し、良いイメージを持っている日本の銀行。しかし、日本の銀行での手続きについて不満を感じることもあるようです。不満を感じたことがあるかどうか聞いてみたところ、約6割(61.0%)の在留外国人が「不満を感じた」と回答。
不満を感じた内容について見てみたところ、1位「手続きに必要な情報・モノ(印鑑など)が多すぎる(47.6)%」、2位「言語サポートが不足している(43.6%)」、3位「手続きが一度で完了せず、時間がかかる(36.3%)」「手続きできる時間・日にちが限られている(36.3%)」という結果でした。一方で「担当者の対応が事務的で親切でない」は12.9%にとどまっています。手続きに必要なもの・情報をもっと簡易にしたり、言語などのサポート体制を整えるが、より在留外国人にとっても使いやすいサービスになる可能性があるとわかりました。
日本の銀行は良いところが多いものの、手続きの細かさやまだまだ多言語化されていない部分をストレスに感じしてしまうようです。これは銀行だけでなく、日本のあらゆるサービスにおいて言えることでしょう。銀行も含めて、これから日本のサービスがさらにグローバルになっていくといいですね。
※出典:PRTIMES