外国人の皆さんも日本でお葬式に参加する機会があるかもしれません。日本では、お葬式は故人との最後のお別れを行う重要な儀式です。参加する際には、日本特有の習慣やマナーを守ることが求められます。
服装や香典の準備、挨拶の仕方など、初めて参列する方にとっては戸惑うことも多いでしょう。
本記事では、日本のお葬式の流れとマナーについて、基本的なポイントを分かりやすく解説します。事前に知識を得ておくことで、安心して参加できるようになります。
一、通夜(つや)
お通夜の基本知識
目的:故人に最初のお別れをする大切な儀式。
時間:通常は夜間(18時〜20時ごろ)。
場所:自宅、葬儀場、または寺院で行われます。
服装:喪服(黒いスーツやワンピース)を着用します。派手なアクセサリーは避け、シンプルな装いを心がけましょう。
香典:お悔やみの気持ちとして香典を用意します。白黒または銀色の水引がついた香典袋に金額と名前を記入し、受付で渡します。
お通夜の流れ
- 到着と受付
・受付: 到着後、受付で名前を記入し、香典を渡します。
・挨拶: 遺族に対して深くお辞儀をし、「このたびはご愁傷さまでございます」などのお悔やみの言葉を述べます。
- 式への参加
・読経と供養: 僧侶による読経が行われます。参列者は静かに座り、心を込めて耳を傾けます。
・焼香: 順番に焼香を行います。香炉にお香を数粒落とし、故人に向かって頭を下げます。
- 食事と交流
・食事: お通夜では遺族との交流の場として軽食が提供される場合があります。
・振る舞い: 静かに過ごし、遺族と故人の思い出を語り合うことが多いです。
二、葬儀・告別式
葬儀・告別式の基本知識
目的:故人を見送り、冥福を祈るための儀式。
時間:通常、通夜の翌日に行われます。
進行:
- 僧侶による読経。
- 参列者が焼香を行う。
- 棺に花を手向け、最後のお別れをします。
告別式の流れ
- 到着と受付
・受付: お通夜と同様に受付を済ませます。すでに香典を渡している場合は不要です。
- 式の参加
・読経と供養: 僧侶による読経が行われ、参列者は静かに式に参加します。・
・焼香: 一人ずつ順番に焼香を行い、故人に最後のお別れをします。
- 遺族へのお悔やみ
・式の終了後、遺族に深くお辞儀をし、「このたびはご愁傷さまでございました」などのお悔み申し上げます。
- 花送り
・遺体を火葬場へ送る際、参列者が棺に花を手向けることがあります。
注意点
・写真や録音は禁止されていることが多いので確認が必要です。
・食事(精進料理)が提供される場合、無理に食べず、いただく場合は感謝の気持ちを示します。
不安な点があれば、事前に主催者や親しい方に確認することをおすすめします。
まとめ
日本のお葬式では、基本的なマナーを守ることが重要です。これにより、故人への敬意を表し、遺族の気持ちに寄り添うことができます。
服装や言葉遣い、香典の準備など、初めて参加する方にとって不安を感じる場面もあるかもしれませんが、基本的なルールを押さえておけば安心です。
正しいマナーを心がけることで、自分の思いを適切に伝え、心から故人を偲ぶ時間を過ごすことができるでしょう。
次に、具体的なマナー作法について詳しくご紹介します。
参考資料:koekisha、Site Guide等
【ご参考記事】
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■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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