熱い要望に応え再演が実現!4幕歴史劇『武則天女皇』が東京で盛大に公演

2024年5月6日、日本の大型連休・ゴールデンウィークの最終夜、東京話劇艺術協会(とうきょうかげきげいじゅつきょうかい)主催、東京日本華僑華人を代表する華人戯曲家である凌慶成氏が脚本と演出を手がけた歴史伝説劇『武則天女皇』が、東京の銀座で公演されました。

同作品は2013年11月4日に初演されました。以来、再演の要望が多いことを受けて監督の凌慶成氏はその声に応えるべく、旅日華僑・華人のゴールデンウィーク休暇の文化活動をさらに充実させるため、東京演劇団のチームを率いて再演を決定しました。今回は2回目の公演です。

いま日本に住んでいる華僑華人の間では芸術文化のブームが起こっています。筆者も楽しみにしていた『武則天女皇』について、当日の様子をお伝えいたします。

歴史伝説劇『武則天女皇』のストーリー

同作品は武則天の晩年から逆順に物語が展開され、1代女皇の覇権を描いています。武媚娘(武則天を指す)は宮廷闘争の無情さと残酷さを何度も経験します。最初は自己防衛だけを求めていましたが、自らの運命を掌握しようと覚醒し、次第に権力への渇望しながらそれに見合う能力が発揮され、最終的には前代未聞の女皇に即位。その後、天下を李唐王朝に返すまでの一連のストーリーを再現しました。

同作品は全4幕で16の主要な場面と1つのエピローグで構成されており、40人以上の俳優が登場しました。

今回の四幕演劇は、在日華僑・華人コミュニティにとって新鮮な作品でした。

脚本家兼監督の凌慶成氏による脚本は、武則天が再び宮中に戻って王皇后に仕えるというストーリーから始まり、巧みにいくつかの重要な場面を選び出して、武則天がどのようにして一歩一歩女皇になっていったのかという歴史を忠実に再現しています。

名だたる舞台俳優が出演、そうそうたる顔ぶれ

出演した俳優たちの多くが元劇団俳優、元歌舞劇団俳優、元京劇団俳優など、専門の舞台芸術家です。

例えば、武則天を演じる孫萍氏は元大連劇団の女優で、唐高宗を演じる鐘皓氏はオペラの俳優であり、狄仁傑を演じる凌慶成氏は元中国国家劇院の俳優です。長孫無忌を演じる呉剛氏は元江蘇省人民芸術劇院の俳優です。

凌慶成氏は1978年中国の改革開放が始まった年に中国最高水準の中国国家話劇院に入りました。40年前、彼は中国国家話劇院の若手俳優でしたが、40年後に東京演劇芸術協会の創設者となりました。『武則天女皇』は海外の華僑や華人の演劇史上、かなり重要な位置を占めることになるでしょう。

武則天(ぶ そくてん)について

武則天(ぶ そくてん、624年 – 705年)は、中国の唐朝および自身が創始した周朝の女帝であり、中国史上唯一公式に認められた女性皇帝です。彼女の本名は武曌(ぶ しょう)で、即位前は武媚娘(ぶ びじょう)や武后(ぶこう)とも呼ばれていました。

武則天(ぶ そくてん)は歴史上の評価が分かれる人物ですが、以下のような点で重要視されています。

女性の地位向上:女性が最高権力者として君臨した例は、他の時代や地域でも稀です。
官僚制度の改革:科挙制度の拡充など、唐朝の統治体制を整備し、後世に影響を与えました。
文化と宗教:仏教を保護し、文化や教育の発展に貢献しました。

武則天は多くの文学作品やドラマ、映画で取り上げられており、今日でも中国の歴史と文化において重要な存在とされています。

624年から705年頃の日本・唐の関係

この時期の日本は飛鳥時代から奈良時代への移行期であり、唐との関係が日本の社会や文化に大きな影響を与えました。日本と唐の間には、外交・文化・経済など多岐にわたる交流がありました。

1.遣唐使の派遣

日本は唐に遣唐使を派遣し、多くの留学生や僧侶を送り込みました。彼らは唐の先進的な制度や文化、技術を学び、帰国後に日本の発展に寄与しました。最初の遣唐使は630年に派遣され、以後20回以上にわたり唐に渡りました。

2.文化交流

唐から多くの文化や技術が伝わりました。仏教、漢字、律令制度、服飾、建築様式などが唐から輸入され、日本の文化や社会制度に大きな影響を与えました。この時期、仏教が本格的に日本に伝来し、奈良時代には多くの寺院が建立され、仏教が日本の宗教として定着しました。東大寺大仏のモデルは、則天武后を真似たものとされています。

3・政治制度の導入

645年の大化の改新は、唐の制度を模範とした政治改革であり、豪族の勢力を抑え、中央集権化を推進しました。

4.経済・貿易

日本は唐との貿易を通じて、多くの物品や技術を輸入しました。

このように、624年から705年頃の日本と唐との関係は、政治、文化、経済の各方面で深い交流が行われ、両国の発展に大きな影響を与えたのです。

まとめ

624年から705年頃の日本と唐との関係は、日本の社会や文化に多大な影響を与えました。特にこの時期は日本の歴史において重要な転換期であり、多くの影響を及ぼしました。当時の日本人が積極的に唐の文化を学ぶことが正しい選択だったことを感じさせるものでした。

全俳優の見事で感動的な演技に驚くと同時に、日本語の字幕を通じて盛唐時代の武則天を理解するのに役に立ちました。この演劇は唐の歴史を再び思い起こさせるとともに、日本人にとって最も馴染み深い中国の歴史の一部と言えるでしょう。

監督の凌慶成氏は、歴史への洞察力と文学的才能を持つだけでなく、中日文化交流を推進するという偉業を成し遂げました。近年、文化に対する新たな追求や表現が次々と現れ、中日文化交流に新たな風を吹かせています。今後もこのような文化交流が大きな実りをもたらすことを期待します。

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