5月13日から5月17日まで、東京都港区虎ノ門の中国文化センターにて「黄河縁―中日書法篆刻交流展」が盛大に開催されました。 この展覧会は、「山西省硬筆書法協会」(趙國柱主席)、在日中国人の芸術家団体「日本華僑華人文学藝術界聯合会」(晋鷗主席)、および山西省に縁のある在日華人華僑の経済人団体「日本山西総商会」(高原龍一会長)が共催し、中国と日本の新進書家の作品を紹介して相互理解を促進することを目的としています。 このイベントは、中国人と日本人の交流を深め、国際友好交流の架け橋となることを目指しています。筆者も出席しましたので、その様子をご紹介いたします。
漢字と書道:中国と日本をつなぐ文化の架け橋
本展示会では、篆書、行書、草書、楷書などの多様な書体をはじめ、石彫や篆刻などの精緻な作品を計76点展示しました。漢字の多彩な表現スタイルを知ることができ、それぞれの作品からは大胆さや繊細さがにじみあふれ、見る人の心を惹きつけます。漢字の奥深い魅力を間近で見られました。
「山西省硬筆書法協会」会長の趙国珠氏と同協会常務理事長の白潔氏はスピーチの中で、「黄河、この古代の川は愛情深い母のようなもので、炎氏と黄氏の子孫を育て、中国文明の起源と繁栄を目の当たりにしました。中国と日本の書道芸術が、交流を通じてそれぞれの芸術的エッセンスを吸収、融合、共存、共栄し、より一層輝きを増していくことを願っています」と述べました。
「日本華僑華人文学藝術界聯合会」主席の晋鷗氏は挨拶で、中国文化センターでの黄河縁交流展開催の祝辞を述べました。晋氏は続けて、「山西省は古来より、日本でも王羲之と並び称される米芾や傅山といった書道の名人を輩出しています。山西省は『晋』とも呼ばれており、偶然にも私の名前と一致します。もしかしたら私の先祖も山西省から江南に移住したのかもしれません」と話しました。そして、「私は中日両国の書道の交流と中日国民の友好が黄河の水のように長く続くことを願っています」と述べました。
「日本山西総商会」会長の高原龍一氏は、「書道の美しさは両国が容易に理解し合える普遍的なものです」と述べました。「山西省硬筆書法協会」が国外に出品するのは今回が初めてであり、その意義は大きいと語りました。
さらに高原氏は「この展覧会は日本の友好団体の支援を受け、また在日本中国書家協会からも素晴らしい作品を提供していただきました。皆様には今後とも山西総商会と山西省での様々な活動をご支援いただき、中国文化センターも引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます」と述べました。
多彩な作品が紡ぐ文化の饗宴
東京中国文化センター所長の羅玉泉氏は、「中国と日本の文化交流は非常に活発であり、中国文化センターではほぼ毎週展示会が開かれています。今日は黄河のほとりで山西硬筆書道協会の友人たちを歓迎し、その荘厳さを鑑賞しました」と述べました。
中国の文化と歴史について「地下の歴史については陝西省を見、地上の歴史については山西省を見よ」と言われています。山西省の奥深い文化遺産が山西省の書道を育んできました。彼らが持ってきた書道は非常に珍しいものです。
「黄河縁」展示会から見る、文化交流と深い絆
国際政治経済学者、元上院議員、外務大臣政務官の浜田和幸氏が挨拶講演を行いました。その後、日本展の会員であり、「全国書道芸術振興協会」理事の有岡陖崖氏が「山西省のすべての芸術家を歓迎します。私は埼玉県川越市に住んでいますが、埼玉県と山西省は友好姉妹関係にあり、多くの交流活動を行ってきました。これからもたくさんの交流を望みます」と述べました。
「全国華僑団体連合会」会長の何徳倫氏、「埼玉県日中友好協会」会長の橋本誠一氏も続けてご挨拶を述べました。橋本氏は、「埼玉県と山西省は42年間友好関係を築いており、山西省の奮起は非常に有名で長い歴史があります。この交流展示は素晴らしく、日本の観客の山西省に対する知識と理解を深めました」と述べました。
多様なアプローチから生まれる、中国文化の魅力と躍動
日本では中国料理、中国茶、中国の健康伝統、中国語教育、漢字、書道などが溶け込んでいます。特に漢字と書道は、中国と日本をつなぐ最も強力な文化的結びつきです。中国文化は日本のみならず世界で高い評価を受けています。
中国の書道の起源は、黄河の故郷である山西省にあります。書道は、独特の東洋の特徴を持つ芸術形式であり、ペン・インク・紙・硯などの道具を使用して、漢字の書き方を芸術的なレベルに高めます。書道は単なる言葉の記録ではなく、東洋人の独特の考え方や性格、気質、興味を反映するものでもあるのです。
高原氏は今回の「黄河縁」を企画し、山西書道の特別展示を実施し、中国と日本との文化・経済交流を進め相互理解に尽力しました。ありがとうございました。
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