沖縄県の外国人労働者数は年々増え続けています。沖縄労働局のデータ(2020年6月7日時点)によると、沖縄県の外国人労働者は8,138人であり、前年と比較して828人(11.3%)増加し、過去最高人数を更新しました。
外国人労働者の多くは、建設業・宿泊業・飲食業に従事しています。
コロナウイルスの影響により、外国人労働者の多くが生活に困窮しているのが現状です。
沖縄県内の企業やお店が、お弁当や食料を配布したりと様々な活動をしていますが、日々の生活に困る外国人労働者は多数存在します。
いったいどのような現状なのか、沖縄の観光業と外国人労働者に詳しい仲村さん(67歳男性、仮名)に話を伺いました。
仲村さんは、沖縄県本部町在住。美ら海水族館の近くに長年住んでいることもあり、観光客の案内などの仕事に従事してきた方です。また、本部町の宿泊施設で働く外国人たちと交友関係があります。
「沖縄は、ネパール人が多いよ。ベトナム人も多いけど。だいたいは、建築の仕事をしてるね。」
沖縄県の外国人労働者は、沖縄労働局のデータ(2020年6月7日時点)によると、ネパールが1,998人で、全体の24.6%を占めています。
次いで、ベトナムが1,186人で14.6%、フィリピンが1,014人で12.5%の割合です。
外国人労働者の派遣・請負事業を行っている会社の職種を見てみると、「建設業」「宿泊業、飲食サービス業」「卸売業 、 小売業」が上位にあがっています。
仲村さんは、宿泊業に従事する近隣のネパール人たちのことを心配していました。
「コロナでホテルがどこも閉まってね、仕事がないんだって。生活困っちゃってるから、助けてあげないと。」
仲村さんの家をはじめ、ほとんどの近隣住宅では、庭で野菜を育てています。収穫時期になると、お互いの庭で育てた野菜を交換しているそうです。
「いっぱいあっても食べきれないからね、交換して毎日食べてるよ。自分がもらった野菜を、ネパール人にもわけたりしてね。」
仲村さんは、ネパール人に仕事を紹介しようと、いろんな人に声をかけているそうです。
「部屋を貸しているオーナーに、ネパール人を清掃担当として雇ってもらえないかって相談してみたよ。」
コロナウイルスの影響により、観光が盛んなエリアはもちろん、飲食店や建設業などにおいて、営業縮小・停止がいまだに続いています。
ただ、仲村さんをはじめ個人で積極的な試みをしている人も存在するのは事実です。
外国人労働者の仕事・生活面に関する不安が、少しでも早く軽減されることを願います。
出典:沖縄労働局「沖縄労働局における「外国人雇用状況」の届出状況まとめ」
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