緊急事態宣言が解除されたものの、大学閉鎖により勉強できない外国人留学生はいまだ多くいます。しかし、少しずつではあるものの、さまざまな企業が外国人留学生をサポートするサービスを始めています。
緊急事態宣言の解除が延長され、外出自粛が続くなか懸念されているのが学生の学習状況です。入学の延長や休校など、新たなスタートを切れない現状に不安を抱いている学生は多いでしょう。そういったなか、オンライン学習で学生を支援する動きが活発化しています。これは日本人学生のみならず、外国人留学生にも同様のサ...
そんな中、文化庁国語課は6月1日(月)に、【「生活者としての外国人」のための日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」】を公開しました。
外国人留学生はもちろん、まだ日本語に不安がある外国人労働者にとっても心強い同サイト。どのようなものなのでしょうか。今回は同サイトについてご紹介します。
外国人の日本語能力習得のために生まれたWEBサイト!
令和2年6月1日(月)に公開した日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」は、『「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業』の一環として公開されたもの。同事業は、在留外国人が日常生活に必要な日本語能力を習得するための学習環境を整備する取り組みです。
『「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業』とは?
同事業では、「生活者としての外国人」対象の日本語教室がない市区町村に対して、次のような取り組みをしています。
・「居住する外国人に向けて日本語教室を開催したい」と考えている地方公共団体にアドバイザーを派遣して、日本語教室が開設できるよう支援
・日本語教室の設置が難しいエリアに住む外国人に向けて、オンライン日本語学習教材(ICT教材)の開発・提供を実施
・日本語教室がない地方公共団体を対象に、先進事例等を紹介する「空白地域解消推進協議会」も開催し、日本語教室設置を促進
令和元年末時点で、日本国内には在留外国人は約293万人と急増。しかし、「生活者としての外国人」対象の日本語教室がない市区町村に住む外国人は約45万人にも及んでいることから、同事業が始まりました。
このような背景から、日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」が生まれたのです。
「つながるひろがる にほんごでのくらし」はこんな日本語学習サイト!
6言語・すきま時間に日本語学習ができる!
同サイトのターゲットは、日本語を初めて学ぶ外国人。6言語(英語、中国語(簡体字)、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、日本語)に対応しています。閲覧時に登録する必要はなく、パソコン及びスマートフォン表示に対応しているので、ちょっとした時間の学習に最適です。
日本語学習だけじゃない! 日本での暮らしの知識も学べる!
同サイトの特長は2点挙げられます。
1、あらゆる生活シーンで使う日本語をレベル1・2・3に分け、それぞれに合わせた日本語学習が可能
(例、レベル1・電車利用時の会話、レベル2・病院に行った時の会話、レベル3・薬局の利用時など)
2、動画を中心とした構成なのでイメージがしやすく、日本語と同時に生活に関わる知識の習得も可能
日本語と同時にスムーズに生活するための知識を学べるのが、同サイトの魅力と言えます。
自宅にいながら日本語・日本での暮らし方について学ぶことができる同サイト。日本語に不安があったり、もっと学びたい在留外国人の方は、活用してみてはいかがでしょうか。
出典:PRTIMES