【5月の大型連休】日本と中国の違いは?各国の大型連休について解説

今年のゴールデンウィークは、新型コロナウイルスの行動制限がなくなった初の大型連休となりました。NTTドコモによると、5月4日正午時点での都道府県をまたいで移動した人の数は、2019年と比べて2023年は102%。コロナ前の賑わいが戻ってきたようです。

日本と同じように4月末から5月にかけて大型連休がある国に、中国があります。
中国では5月1日の「五一国际労働節」の前後約5日間が休みとなります。今年は4月29日から5月3日の5日間。中国でも国内外の観光が目立ちました。

今回は、日本と中国の5月の大型連休について、違いを比較したいと思います。

日本のゴールデンウィークとは

 

日本のゴールデンウィークの始まりは、1948年(昭和23年)に施行された『国民の祝日に関する法律』です。同時に天皇誕生日(4月29日)、憲法記念日(5月3日)、こどもの日(5月5日)が制定されました。4月29日は『天皇誕生日』から『みどりの日』を経て『昭和の日』へと呼び名が変わり、2007年より5月4日が『みどりの日』となりました。

ゴールデンウィークと呼ばれるようになった起源は諸説ありますが、1951年(昭和26年)に上映された映画『自由学校』の話が有名です。映画会社が同映画をより多くの人に観てほしいと思い、上映期間を「黄金週間」と呼ぶようになりました。その後、聞きなじみのいいゴールデンウィークと変更したという説です。

ちなみに、日本の祝日は16日。その4分の1が「ゴールデンウィーク」に集まっているということになります。

中国の「五一国际労働節」とは

「五一国际労働節」は、1949年に正式に国で認められた祝日。新暦に基づいて毎年5月1日となっています。春節など、旧暦が祝日となる中国では珍しいかもしれません。

この日は中国を含む世界で約80ヶ国が労働の日(メーデー)と定めており、労働者が団結して権利を要求する日となっています。日本では11月23日の勤労感謝の日があることと、その他の祝日が5月上旬に重なっていることから労働節(メーデー)は設けていないとされています。

ゴールデンウィークはどの業界が休めるの?

【日本】

カレンダー通りの休みになる業種は大型連休となります。今年は5連休の方が多かったみたいですね。東京商工リサーチ(2023)によると、飲食業・娯楽業・接客業・医療/福祉系など、シフト制の業界は4連休以下が多かったようです。

【中国では】

警察や消防士などの公安系公務員以外は休みとなります。しかし、中国には「振替出勤」があり、2023年の労働節の振替は4月23日(日)と5月6日(土)になっています。

日本と中国、大型連休はどう過ごす

【日本】

ウォーカープラスの調査(GW前)によると、「近場や日帰りのおでかけ」が27.8%、続いて「自宅で過ごす」が17.0%、「国内旅行」が13.3%、帰省する予定の人は6.2%とのこと。混雑を懸念して近場のお出かけが多かったり、家で映画など見て過ごす人が多いみたいです。

また、ヤフー株式会社の人口増減データによると、GW前半はおでかけ、後半はショッピングモール等での買い物が多い傾向だったそうです。5月5日はこどもの日なので、チマキを食べたり鯉のぼりを飾ったりする家庭もあります。

【中国】

会社でお祝いパーティーや、文化、スポーツイベントを行ってお互いを労ったり、社会に貢献した労働者たちを表彰したりします。あとは日本と同じように、旅行に出かけた人も多かったそう。国内旅行に出かけた人は5月4日の統計でなんと2.74億人。2019年度比で119.09%だったそうです。

【人出が多かった観光地トップ3】
1位:杭州西湖(浙江省杭州市)
→69.72万人の人が来たとか。
2位:南京夫子庙(江蘇省南京秦淮区)
→この辺り一帯中国の5A級観光地に指定されています。中国でも有数の歓楽街。
3位:南京钟山风景区
→世界文化遺産で600年以上の歴史があります。

いかがでしたか? 隣国で同じ時期の大型連休でも、休む意義や過ごし方に違いましたね。今後も日中の違いをご紹介していきます。

 

【出典】
「ゴールデンウィーク」があるのは日本だけ?大型連休にまつわる豆知識

2023年のゴールデンウィーク(GW)はいつ?何連休かカレンダーでチェック!

2023年のGW「9連休」とする企業の割合は?

語源は諸説あり!意外と知らない「ゴールデンウィーク」の意味や由来

2023年の労働節はいつ?中国では祝日・連休なの?

2023年のゴールデンウィーク、50.5%の人が「おでかけする」予定。ただし、外出時のマスクは「今までどおり」47.5%

2023年ゴールデンウィークの前半は旅行、後半は近場でショッピングをした人が多かった? 人口増減データでGWの行動傾向を分析したレポートを公開

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