関東大震災から100年が経過し、改めて防災の重要性を実感した人は多いでしょう。災害というと地震などの自然災害をイメージする人が多いと思いますが、身近なところでも起こる可能性は大いにあります。その一つが電車です。
そこで今回は、電車で災害が起こったときの行動についてご紹介します。ぜひご一読ください。
1、電車内で火災が発生したときの適切な行動
- 電車内で火災を見つけたら、隣の車両に移動し、非常通報装置で乗務員に知らせましょう。消火器も活用できます。
- 火災が広がるのを防ぐために扉を閉めましょう。車外への無理な出入りは避けてください。運転手が安全な場所まで進みますので、駅に到着後は指示に従って避難しましょう。
2、電車内で傷害事件が起こった場合の安全確保について
近年、電車内での傷害事件や放火事件が増加しています。そのため、自己防衛術を知っておくといいでしょう。
1. 自己の安全確保を優先し、適切な行動を考える
電車内で危険な状況に遭遇した場合、まずは自己の安全を最優先に考えましょう。安全が確保された後で、別の車両に移動するなど、適切な行動を取ることが重要です。
2. 非常ボタンと消火器の位置を確認する
各車両には非常通報装置や非常用のドアコック、消火器などの安全装置が設置されています。これらの位置と使用方法を把握しておきましょう。
3. 非常通報装置やSOSボタンを最優先で操作
非常通報装置の位置は車両によって異なりますが、通常はドアの近く、連結部、貫通扉横、優先席周辺に設置されています。
SOSボタンを押すと、車掌や運転士に緊急連絡ができます。その際、通報内容を簡潔に伝え、乗務員の指示に従いましょう。ただ、通報装置を押しただけで場を離れず、事態の詳細を伝えることを忘れないよう注意しましょう。
4. 110番、119番に通報
事態が深刻な場合は、警察や消防に通報することも検討しましょう。状況に応じて、110番(警察)や119番(消防)に通報することで、警察官や救急隊が素早く駆けつけることが可能です。
5. 車外への無理な出入りは避ける
各車両のドア近くには非常ドアコックが設置されていますが、自分の判断で操作して車外に出ることは非常に危険です。勝手に車外に出ないようにしましょう。
これによって線路に転落したり、隣を通過する列車との衝突の危険性があります。地下鉄の場合、高圧電線が近くを通っていることも考慮しなければなりません。非常ドアコックを操作する際には、必ず乗務員の指示に従うよう心がけましょう。
東京メトロの担当者によれば、「無理に車外に出ることは危険であるばかりか、他の乗客の避難を妨げるおそれもあります。トラブルが発生した場合は、できる限り最寄りの駅まで進行し、駅に到着後に乗務員や駅員が適切な避難誘導を行います」とのことです。
3、電車の安全意識を高めるための注意点
電車の安全意識を高めるために、以下のような点に注意しましょう。
・イヤホンやスマートフォンの使用は控えめに合うる。
・周囲の状況に十分な注意を払う。
・不審者を目撃した場合は、他の車両に移動したり、次の駅で降りたりすることを検討する。
・防犯グッズを積極的に利用する。
イヤホンやスマートフォンの使用は、周囲の状況を見逃す可能性があり、危険に気づきにくくなります。また、不審者を目撃した際にも、素早く遠ざかることが困難になる恐れがあります。周囲の状況に十分な注意を払うことで、異変に気付きやすく、危険を回避できるでしょう。もし不審な人物を目撃した場合は、他の車両へ移動するか、次の駅で降りるなどして、距離を取ることを検討しましょう。
防犯ブザーやGPS付き腕時計などの防犯グッズを利用することで、万が一の際に備えることが可能です。
電車に乗る際には、常に周囲の状況に対して警戒心を持ち、適切な行動を心がけるよう心掛けましょう。
安全第一の意識を持って行動することが大切です。
【参考資料】
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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