戸塚地域センターで毎年恒例となっている利用者発表会「とつかオン・ステージ」が開催されました。このイベントは、地域で活動するさまざまな団体が一堂に会し、日頃の練習の成果を披露する場として多くの人に親しまれています。
今年もダンスや演奏など、多彩なプログラムが次々と繰り広げられ、地域住民の絆を深める一日となりました。
筆者も当日のステージを楽しんできましたので、その詳細を以下にご紹介します。
地域と共に築く20年の歩みを祝して―在日華人女性交流会合唱団の歌声
2024年11月30日(土)10:00~15:00、戸塚地域センター(東京都新宿区高田馬場2-18-1)で、管理運営委員会主催の利用者発表会「とつかオン・ステージ」が開催されました。
この発表会には、戸塚地域センターで活動する17団体(総勢約200名)が参加し、多目的ホールで例年より規模を拡大して行われました。各団体が日頃の練習の成果を披露し、熱のこもったパフォーマンスが次々と繰り広げられました。出演者たちが生き生きと楽しむ姿が印象的で、観客席も終始ほぼ満席となり、大盛況のうちに午後2時30分に無事終了しました。
在日華人女性交流会合唱団は、団長の黄慰様をはじめ、指揮の劉子真様、ピアノ伴奏の高様、そして10名の団員で構成され、美しい歌声を披露しました。1曲目は日本語の「見上げてごらん夜の星を」、2曲目は中国語の「女の花」の2曲を続けて披露。日々の練習を重ねた澄み切った歌声が会場に響き渡り、観客からアンコールの声も上がるほどの盛り上がりを見せました。アンコールには応えられませんでしたが、来年への意気込みを語り、挨拶とともに退場しました。
このイベントを通じて、地域の絆がさらに深まり、参加者と観客が共に感動を共有する素晴らしい一日となりました。
地域の絆が生んだ感動のステージ―在日華人女性交流会と地域のつながり
在日華人女性交流会は、2004年3月に設立された民間団体です。発足以来、在日華人女性の交流の場として活躍して参りました。団体の趣旨は、女性同士の交流や助け合い、生活向上のための情報交換、会員同士の親睦知性の向上、さらに日本と中国の文化交流や友好の促進を目指すものです。
毎年、懇親会、勉強会、講演会、遠足、食事会、合唱練習など、様々な文芸活動を定期的または不定期に開催しています。また、新宿戸塚地域でのボランティア活動にも積極的に参加し、地域の日本の方々に中国の伝統文化や食文化を紹介し続けてきました。これらの交流は、20年にわたり継続されています。
戸塚での活動を始めた理由とは
20年前、外国人団体がどのように日本社会に溶け込めばよいのかわからなかった頃、戸塚地域の職員の皆さんが親切に接してくださり、毎回地域の活動にお誘いいただきました。そのおかげで、大きな勇気を頂きました。それ以来、私たちは戸塚のさまざまなイベントに積極的に参加するようになりました。
具体的には、餃子会や小学校でのイベント、老人ホームの訪問、合唱、地域の見本市への参加、勉強会、日中文化の紹介など、多岐にわたる体験交流を続けてきました。今では、この地域がまるで自分の第二の故郷のように感じられます。
多文化が息づく街:高田馬場戸塚地域の魅力
高田馬場が外国人団体や異文化を受け入れる拠点として発展し、多文化が息づく魅力的な街となっている理由は、その立地条件、教育機関の充実、そして豊かな食文化によるものです。
地域内には、日本語学校や専門学校、早稲田大学など、数多くの教育機関が集まり、世界中から来る留学生を受け入れています。これにより、国際色が豊かになり、異なる文化が交じり合う環境が生まれています。
在日華人女性交流会合唱団と高田馬場戸塚地域のコラボ―戸塚に根差す意義
在日華人女性交流会合唱団の活動は、戸塚地域の多文化共生を象徴する重要な要素です。この合唱団が地域イベントに参加することは、地域社会に多様な文化が根付くことを助け、長期的に地域住民の理解と交流を促進します。合唱団の歌声は、日本と中国の文化をつなげる役割を果たし、相互の理解と尊重を深めることに寄与しています。
まとめ
とつかオン・ステージ」は、地域密着型の活動として高田馬場戸塚地域に深く根ざし、多文化共生を促進する大切なイベントです。
地域住民同士の絆を深め、文化的な価値を高めるこの場で、在日華人女性交流会合唱団の20年にわたる活動は特に際立っています。彼女たちの歌声は、地域の文化と国際交流に貢献し、異文化理解を深めるきっかけとなってきました。
私たちは、このような貴重な活動を支えてくださる地域の皆様、そして参加者の皆様に心から感謝申し上げます。これからも、戸塚が多様性を尊重し、温かい地域であり続けるよう願っています。
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