中国語勉強大ヒット書「月刊『聴く中国語』」―王文芳社長をインタビュー

王 文芳(おう ぶんほう)社長は、子育てを奮闘しながら立派な中国語学習誌『聴く中国語』を発行し、女性憧れの姿を見せてくださいました。王社長のパワフルな活躍ぶりは、沢山の人々に元気付けられます。本日は、その元気の源はなにか、直接インタビューをしてきました。どうぞ御覧ください。

■プロフィール
名前:王 文芳(おう ぶんほう)
・上海古鎮朱家角出身、1996年に復旦大学数学学部卒業
・1996年からソフトウエアエンジニアとして上海啓明グループに勤務
・1998年に来日し、東京支社に転属
・2001年から安田コンピューターサービス株式会社(現社名:みずほ情報総研株式会社)に勤務
・2015年にHSJ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任、月刊『聴く中国語』の発行を引き継ぐ
・2018年に共同設立者としてMicroWorld株式会社を立上げる
・1女1男の母

IT技術者から日本転勤へ

━━━王文芳社長は、いつ日本にきましたか?そのきっかけは何ですか?

王文芳社長:1996年に復旦大学数学学部を卒業後、IT業界の日中合資のソフトウェア会社に就職し、1998年に東京支社へ転属されました。その後、安田コンピューターサービス株式会社(現社名:みずほ情報総研株式会社)に転職しました。

上海生まれ上海育ち、「日本ドラマ大好き」だった少女

━━━王文芳社長は、上海のご出身だそうですが、小さい頃の楽しい思い出はなんですか?

王文芳社長:私は上海の古鎮、朱家角に生まれ、小さい頃は古都独特の四合院に住んでいました。中には幾つもの家族が住んでいて、沢山の子供と一緒に遊ぶことも多く、賑やかでとても楽しかったです。私は 読書が大好きで、自宅の本を読み終わったら、他の家に借りに行きました。テレビを見たり、ラジオを聴いたりするのも好きで、日本の映画やテレビドラマを見ることもありました。例えば『姿三四郎』、『君よ憤怒の川を渡れ』、『おしん』、『赤い疑惑』等です。古都の有名な放生橋が私の高校時代の通学路でした。高校は門を入ると古式蒼然とした蔵書楼があり、古今東西の書物がおさめられ、キャンパスには石庭、古代の塔、あずまや、橋、水のせせらぎ、ほか沢山の美しい景色がありました。書物と美景に囲まれた3年を過ごし、その後復旦大学数学学部に入りました。

 有名な复旦大学数学学部に合格!

━━━中国での大学生活を少しご紹介していただけますか?

王文芳社長:復旦大学は、中国で最も有名な大学の1つです。私が通った数学科は、かつて日本に留学した有名な数学者である蘇歩青氏によって創られました。同クラスの多くは、全国数学大会の優勝者であり、また天才でした。将来はここから、有名な数学者が生まれるのではないかと期待も高まっていました。大学時代私達は皆寮に住んでいました。同級生は皆同じ学生寮に住んで、共に勉強し共に暮らし共に楽しみ、毎日が幸せで充実した有意義な生活でした。

中国と日本ー企業文化に相違

━━━大学卒業後、中国と日本両国で仕事の経験をもちましたが、企業文化になにか違いがありましたか?又あればどう解決しましたか?

王文芳社長:初めて来日したときに、中国と日本の企業文化の違いを鮮明に感じました。たとえば、入社後数日で同僚達は私の歓迎会を開きましたが、基本的にはAA制度でした。中国には特に歓送迎会はなく、親しい同僚同士で食事をとりますが、AA制度はなく、全員が交代で接待します。日本企業は、先輩、後輩や、同期等が大事ですが、中国企業では、同僚との距離が近いかどうかによるものであり、あまり入社年度前後によって上下関係を決めないです。

日本企業は、新入社員に片付けやお茶の当番をさせますが、中国の企業は、これらの仕事を専門にやる担当がいますので、社員には自分の専門職とは関係のないことをさせません。日本企業は、社内に食堂を持っている大企業は、昼食を提供しますが、ほとんどの企業では昼食を提供しません。中国企業のほとんどは、従業員に昼食を提供します。食堂がない場合は、持ち帰り用のお弁当を提供します。他日本企業は交通費を提供しますが、中国企業は交通費を提供しません。日本で就職したばかりのころ、私は毎日とても斬新な気持ちで、よく文化の違いを観察しました。早く慣れるように、郷に行けば郷に従えのように、一生懸命努力をしました。

━━━日本で子育てを経験しましたが、難しいことはありましたが?中国と違いがありますか?

王文芳社長:私には2人の子供がいます。現在、娘は首都圏の国立大学の医学部で勉強をしています。息子は東京の私立高校の高校生です。二人とも日本で生まれ育ちました。 日本での子育ては、基本的には母親が受けいれてこなします。例え自分が病気になっても、子育ては、怠らず、頑張らなければなりません。また、保育園の数も少なく、幼稚園の場合は、早く退園するので、育児と仕事のバランスを取るのが一番難しかったです。 中国では、祖父母が助けてくれるし、でなければ、家事のお手伝いさんに頼んで、家事や子供の世話をしてもらうことができます。学齢期の子供はすべて幼稚園に通うことができます。母親は主婦業をする必要はなく、他の方と同じく働くことができますし、自分の時間をもつことができます。

子育て後独立し自分の会社を設立

━━━日本で子育て後、独立し企業を立ち上げました。そのきっかけを教えください。

王文芳社長:子育てのため、私は何年間は専業主婦になりました。息子が小学生に入ってからは徐々に、自分の時間を持つようになり、日中交流のために何かしたいと思いました。2015年に会社を設立して『聴く中国語』の版権を購入し、この雑誌を発行することになりました。大学の専攻は純粋な理科数学でしたが、子供の頃から読書や作文、お絵書きが大好きだったので、この雑誌に一目惚れしました。 また、もともとの専門はIT業界であったため、2018年に共同設立者としてIT会社MicroWorld株式会社を立上げました。

━━━今の会社の内容をご紹介してください。

王文芳社長:HSJ株式会社の経営内容は中国語教育の一環として、インターネット教育、学校の設置運営、グローバル交流の促進及び書籍雑誌の企画出版、翻訳などです。主な出版物は月刊『聴く中国語』で、2002年に創刊した日本で唯一の月刊中国語学習誌です。様々な中国最新情報をはじめとし、楽しく中国語を学びながら、リアルな中国への認識を深めることを主軸としています。

MicroWorld株式会社の事業内容はITソリューションの企画開発販売とシステム開発、ITコンサルティングとビジネスコンサルティングなどです。

『聴く中国語』発行20周年ー中日文化の架け橋に

━━━今後の抱負について話して頂けますか?

王文芳社長:今年11月で「『聴く中国語』の発行20周年を迎えることになります。現在出版業界の低迷の中、多くの皆様に支えられ、出版20周年を迎えることができました。また予約販売期間中でありながら、売り切れになることもしばしばあります。中国と中国の文化を愛する読者の皆様に、ご支援、ご鞭撻を賜りましたことに御礼を申し上げます。私達は、今後とも絶え間なく中国文化を伝え、中日の文化を促進し、架け橋になることを目指していきます。

他、IT方面において、最先端のIT技術と知識でより付加価値の高いシステムを作り、お客様の経済活動や暮らしを今よりも豊かにしていきたいと考えています。その為に、日々勉強を惜しまず新しい技術や知識を取り入れ、システム開発・コンサルティングを通じて社会に貢献していきたいと思います。

━━━子育てのお母さん達に何かお言葉を頂けますか?

王文芳社長:育児に奮闘しているお母さんたちに言いたいことは、子どもの世話や教育に一生懸命取り組むことはもちろんですが、自分に合った仕事の探す機会を絶対逃さないでください。そうすることによって、自分を再発見し、いままでとは違う世界を再発見することができます。

強く自立した自愛する女性となり、よりエキサイティングな人生を体験してみてはいかがでしょうか。

中国のIT技術者から日本就職、そして子育てを奮闘しながら立派な女性社長の姿をみせてくださいました。日本のドラマが大好きだった少女が、その夢を追い続け、日本で『聴く中国語』を発行し、自ら中国と日本文化の架け橋となり、中日の文化を促進し貢献をしました。これはきっと多くの人々に励ましと勇気を与えてくれるでしょう。
この度は、貴重なお話を頂き、誠にありがとうございました。

■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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