胡 文娟(こ ぶんけん)社長はお世話になった日本に対する熱い思いと、育ててくれた中国に対する感謝の気持ちから、日中カラオケコンクールという大きな舞台を提供し、草の根の交流を地道に続けて24年が経ちました。数多くある日中友好カラオケ大会のなかで、胡社長は一番最初にこれを手掛けました。24年間歌い続けた日中友好の海原には大きな虹がかかり、またそれが大きな日中友好の輪となりました。今回はその業績と共に、その原動力はなにかを聞くため、直接インタビューをしてきました。どうぞご覧ください。
■プロフィール
名前:胡 文娟(こ ぶんけん)
1956年上海生まれ
大学で英語を専攻し、88年来日
株式会社日中通信社 代表取締役社長
日中カラオケコンクール総合プロデユーサー
「中国新聞週刊」日文版、「月刊中国ニュース」発行人
━━━胡社長はいつ日本に来ましたか。
胡社長:1988年2月、留学のため日本に来ました。
【第24回 日中カラオケコンクール】生中継配信で大成功
━━━第24回 日中カラオケコンクールをコロナにも負けず、成功させました。紹介して頂けますか。
胡社長:今年もコロナウィルスの感染を防ぐため、昨年と同じくオンラインとオフラインの二つを結合する形で開催しました。出演者は舞台で決勝を行い、観客はネットでのライブ配信を通してコンクールを観戦しました。会場に観客はいなくとも、出場者の方達の意気込みは大変素晴らしく、熱唱が繰り広げられました。今回コンクールが成功したのは、インターネットの便利さによるところが大きいと考えます。中国、日本、その他の国、合わせて5万人以上の観客が、中国侨网ネットと日本トップニュース、ライブルームの生中継配信を通してコンクールを観戦しました。
今年は日本人と中国人の合わせて100人ほどの参加者が2日間の予選会を経て、34組(38人)が決勝大会に進出しました。参加者の年齢は8歳から75歳までです。日本人は東京都以外にも、大阪、広島、三重、岐阜、長野、新潟など全国各地から集まりました。中国人参加者は基本的に皆さん、1都3県から参加してくださいました。
「日本人は中国語の歌を、中国人は日本語の歌を歌う」独自の日中民間文化交流
━━━日中カラオケコンクールは歴史が長いです。この大会を始めたきっかけを紹介してください。
胡社長:日中通信社は1998年より日中カラオケコンクールを開催し、「日本人は中国語の歌を、中国人は日本語の歌を歌う」という独自のコンセプトで、日中両国の民間交流を深めてきました。このイベントには多くのファンがいて、年に1度の日中文化交流の盛事
━━━日中カラオケコンクールを通して、よかったと思うことは何ですか。
胡社長:繰り返しになりますが、今回の日中カラオケコンクールが成功したのはインターネットの便利さによるところが大きいと感じます。当日は中国、日本、その他の国、合わせて5万人以上の観客が、中国侨网ネットと日本トップニュースライブルームの2つの生中継配信を通してコンクールを観戦しました。日中友好交流の証を世界の皆様にお届けできたことが、一番よかったことだと感じました。
日中友好交流はお互いの国の歌から
━━━日中カラオケコンクールはとてもユニークな大会です。日本人は中国の歌を、中国人は日本の歌を歌う。その効果は何でしょうか。
胡社長:日中両国の人々が相手国の言葉や文化などを理解しようとし、熱意を持って異国の歌詞と意味を深くまで勉強してくださることです。そして日中カラオケコンクールはその熱意が歌を通してあふれ出す素晴らしい舞台だと思います。私個人の感想ですが、このようなことを体験し視野を広げることが、一番の友好交流につながるのではないかと思います。
平和を愛する真摯な気持ち、歌声で伝えよう!
━━━今後の日中カラオケコンクールへの抱負を聞かせてください。
胡社長:今後も私たちは歌声で友情を伝える日中友好の架け橋となっていきたいです。このコンクールを開催し続けることで、日本と中国の皆様の一人一人に平和を愛する真摯な気持ちを歌声で表現してもらいたいと考えております。
日本と中国は隣国であるがゆえに、分かるようで分かっていないことが沢山あります。美しい歌声を通してよりよく心を分かち合いましょう。歌には国境がありません。来年も多くの素敵な歌い手が参加されることを期待しています。日中友好の歌が時空、国境を越えて、いつまでも響き渡りますように。日中友好がいつまでも永遠に続きますように・・・。
第24回「日中カラオケ大会」ネット配信は、ここをクリックしてください!
■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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