皆さんは阿佐ヶ谷七夕まつりをご存じでしょうか?阿佐ヶ谷七夕まつりは、東京都杉並区の阿佐ヶ谷商店街で毎年8月初旬に開催される、歴史ある夏のイベントです。商店街には色鮮やかな七夕飾りが並び、訪れる人々を楽しませます。また、様々な屋台やパフォーマンスもあり、地元の人々や観光客で賑わいます。
筆者は30年前に阿佐ヶ谷で約4年間住んでいたこともあり、近年、阿佐ヶ谷の七夕まつりに訪れるのが恒例の楽しみとなっています。全国各地で七夕まつりは開催されていますが、阿佐ヶ谷の七夕まつりは他と何が違うのでしょうか?その魅力についてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
阿佐谷で楽しむ、歴史と文化が息づく七夕まつり
駅ホームから七夕を楽しめる
今年の阿佐谷七夕まつりは、8月7日(水)から12日(月・祝)に開催されました。まず、JR阿佐ケ谷駅に到着したらぜひ楽しんでほしいのが、発車メロディです。童謡「たなばたさま」が流れます。1954年に始まった同祭りが60周年を迎えたことを記念して、2014年7月7日から使用されています。
見どころは子どもから大人まで作った作ったカラフルな装飾物
パールセンター商店街のアーケードに吊り下げられる手作りの張りぼてやくす玉、手が届きそうな吹き流しは、どれもとてもカラフルです。張りぼては、その時々の話題や流行を反映したものや、子供向けに人気のキャラクターを模したものなど、バラエティに富んでいます。商店街の各店舗が制作したもの、近隣の小学校や保育園の子どもたちが作ったもの、公募で選ばれた団体やアーティストが手がけたものなど、多彩な作品が展示されています。
阿佐ヶ谷七夕祭りの由来
阿佐ヶ谷七夕まつりが始まったのは、1954年(昭和29年)のことです。当時はエアコンが普及しておらず、暑い盛りの8月は商店街の人通りが少なくなることが課題だったそうです。そこで、何かイベントを企画して賑わいを取り戻そうと考え、本来の七夕である7月7日ではなく、月遅れの8月に七夕まつりを開催することにしたそうです。
現在では、JR阿佐ケ谷駅の南口から青梅街道に続く阿佐ヶ谷パールセンター商店街の一大イベントとなっています。
日本の三大七夕まつりとは?
日本の全国にはたくさんの七夕祭りがあります。
特に規模が大きく、伝統的な七夕行事として有名な3つの祭りを指します。これらは以下の通りです。
- 仙台七夕まつり(宮城県仙台市)
毎年8月6日から8日にかけて開催される、日本を代表する七夕祭りです。仙台市内の商店街には豪華で大きな七夕飾りが並び、全国から多くの観光客が訪れます。特に吹流しの飾りが美しいと評判です。 - 平塚七夕まつり(神奈川県平塚市)
毎年7月初旬に開催される、関東地方最大規模の七夕祭りです。平塚駅周辺の商店街には色鮮やかな飾り付けが施され、多数の屋台やイベントも行われます。地域の活気と伝統が融合した祭りとして親しまれています。 - 一宮七夕まつり(愛知県一宮市)
毎年7月下旬に開催される東海地方を代表する七夕祭りです。織物業が盛んな一宮市ならではの、繊細で美しい飾りが特徴で、市内全域が七夕一色に染まります。パレードやコンサートなど、様々な催しも行われます。
古き良き時代が息づく街で感じる温かなひと時
七夕まつりは、その規模の大きさと華やかさに圧倒されます。もともとはパールセンターのみで行われていたこのお祭りも、近年では阿佐ヶ谷全体の商店会が協力し、多彩なイベントを展開しています。
街をぶらぶらと散策すれば、思わぬ発見があるかもしれません。家族連れには、各店が競うように提供する屋台メシや、ヨーヨー釣り、金魚すくいといった催し物も楽しめます。手作り感あふれるハリボテは見飽きることなく、温かさを感じさせます。商店街をのんびりと歩きながら、純粋に風景を眺めるのもおすすめです。我を忘れ、良い息抜きになるでしょう。パールセンターに昔ながらの古い店が多く残っています。
まとめ
阿佐ヶ谷七夕まつりは、その独自の魅力で訪れる人々を魅了します。カラフルなハリボテや吹き流しが商店街を彩り、夏の暑さを忘れさせてくれます。特に手作りのハリボテは、その年の話題や流行を反映しており、訪れるたびに新しい発見があります。また、駅の発車メロディとして流れる「たなばたさま」は、祭りの雰囲気を一層盛り上げてくれます。
1954年の開始以来、阿佐ヶ谷七夕まつりは商店街の活性化と地域の人々の絆を深める大切なイベントとなり、現在では多くの観光客を引き寄せる一大祭りです。毎年8月に開催されるこの祭りは、地域の伝統と創意工夫が融合した素晴らしい夏の風物詩として、多くの人々に愛されています。
個人的には、ここに住んでいる人々の温かさや過去にお世話になった方々の思い出に触れることで、より親しみを感じます。再会できるような気持ちにもなります。来年もまた楽しみにしたいと思います。
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■ライタープロフィール
名前:姜春姫(きょう・しゅんき)女性
「医・職・住」ラボでは、グローバルな視点で、日本と中国との高齢者が直面する医・職・住の問題を提起し、特に日本に住んでいる外国人の問題を提起する。
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