南海トラフ地震の発生から80年〜外国人ができる備えとその重要性(1)

1944年12月7日、昭和南海地震は広範囲にわたる甚大な被害をもたらしました。この地震から80年を迎える今、その教訓を未来に活かすために何ができるのかを改めて考える必要があります。特に、日本に暮らす外国人にとっても、防災意識を高め、適切な準備をすることが自分や周囲の命を守るために重要です。

南海トラフ地震は将来再び発生する可能性が高いとされており、災害時の行動や備えが生存の鍵を握ります。本記事では、外国人が日本で安全に過ごすための防災対策と、地震に備える方法を具体的に紹介し、80年前の教訓を私たちの未来にどう活かすかを考えていきます。

南海トラフ地震とは?

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「南海トラフ」とh、駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を指します。

【南海トラフ地震は繰り返し発生する】

南海トラフ沿いのプレート境界では、地震が繰り返し発生するメカニズムが明らかになっています。

① 海側のフィリピン海プレートが陸側のユーラシアプレートの下に、1年あたり数センチメートルの速度で沈み込んでいます。この動きが地震発生の基盤を形成します。
② 沈み込む際に、プレートの境界が強く固着することで、陸側のプレートが地下深く引きずり込まれます。この結果、陸側のプレートにひずみが徐々に蓄積されます。
③ やがて、陸側のプレートが引きずり込みの力に耐えられなくなり、限界に達すると急激に跳ね上がります。この跳ね上がりが大規模な地震、すなわち「南海トラフ地震」を引き起こします。
この①→②→③のプロセスが周期的に繰り返されるため、南海トラフ地震は約100~150年の間隔で発生しているのです。

地震の周期性を理解することで、被害を最小限に抑えるための防災計画や備えを進めることができます。過去の教訓を生かし、地震への備えを怠らないことが重要です

南海トラフ地震の過去事例:教訓と多様性

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南海トラフ地震の歴史を振り返ると、その発生過程には多様性が見られます。たとえば、

①707年の宝永地震

1707年の宝永地震では、駿河湾から四国沖にかけての広範囲で地震が同時に発生しました。

②1854年の安政地震

1854年の安政地震のように、隣接する地域で地震が時間差をおいて続発した例もあります。この場合、安政東海地震のわずか32時間後に安政南海地震が発生しました。

③1946年の昭和南海地震

また、地震発生の間隔がさらに長い例もあり、1944年の昭和東南海地震の2年後に1946年の昭和南海地震が続いて発生しました。

このように、南海トラフ地震はその規模や発生タイミングに幅があるため、被害の予測や準備が一層重要となります。

南海トラフ地震は概ね100~150年の間隔で繰り返されることが知られており、最後に発生した昭和東南海地震(1944年)および昭和南海地震(1946年)からすでに78年以上が経過しています。このことから、次の地震発生が近づいていると考えられ、防災対策の切迫性が増しています。

過去の事例から学び、未来の地震に備えることが、私たちの命と財産を守る鍵となるのです。

まとめ

南海トラフ地震は必ず発生すると考えられています。しかし、地震そのものを怖がるのではなく、準備を怠ることのほうが恐ろしいという意識を持つことが重要です。特に、地震の経験が少ない外国人にとっては、何をどうすればよいのか分からず、不安が増すこともあるでしょう。

日本は地震のリスクが高い地域であり、未来に備えるための行動が必要です。事前に防災の知識を持ち、適切な備えをすることで、被害を最小限に抑えることが可能です。

次回は、地震に対してどのように備えを進めればよいか、具体的な対策について詳しくまとめてみたいと思います。今こそ、油断せず一歩を踏み出すときです。

※資料写真は文化庁参考

 

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